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紙粉除去の決定版を開発 2009-04-15
(株)名宝 「紙の永遠の課題」に挑戦

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段ボールの印刷精度に関する最大のネックに「紙粉」の問題があげられるが、原材料が紙であることから、紙粉の除去は、段ボール工場にとって永遠の課題とも言われている。この課題に挑戦し解消への方途を開いたのが、ハイブリッド送り版「てんてん」と、エアロクッション版「NANA-5&6」である。開発メーカーは(株)名宝(名古屋市北区辻町2丁目57-2、電話/052-911-1830番、FAX/052-911-0694、森英二社長)である。

これまで、段ボール印刷精度をアップさせようと、版胴に取り付けたキャリアシート端側に「捨て版」なるものを貼ってシリンダーを回転させていたが、実はそうでは無かったというのである。この捨て版は、線状凸部と回転による空気流が堤となって発生する紙粉を印刷スペース内へ閉じ込めてしまう結果となり、段潰れやインクの膜面により継ぎしろの接着力を弱めていた。

このネックを知った同社では、流体力学とタイヤのトレッドパターンを基に各種実験を重ね、回転するシリンダーに貼られたキャリアシートの両側面に、それぞれ幅35mmの支持体形状を貼り、印刷スペースの中心部から外側へ紙粉を排出する空気流を発生させ、機関部内で渦巻いていた紙粉を-挙に外に出す「多機能送り版・てんてん」(実用新案登録第3133603号)を開発した。

初めて見る一風変わった支持体の形状(写真)は、スリップの防止及び段つぶれやインクの膜面を最小限に制御して、継ぎしろの接着不良を防ぐ。特に、いわゆる危険ゾーン(シートの端部)に付着する残存紙粉の除去に効果を発揮する。つまり、送り版「てんてん」の主な特長は。印刷シートの両サイドに整版して「シートの送り」「紙粉排出空気流の発生」「インキ付着の抑制でジョイント接着力を保持」することにある。

つぎに登場するのが、ななめ(斜面)の力学を採用した「NANA-5&6」(実用新案登録第3143265号・第3147292号)である。この新製品は、特に高速マシン対応の段ボール印刷用エアロクッション版(斜めにカットした支持体)で、紙粉除去のエアーコントロール整版システムである。

これは、高速の印刷時に版胴の回転にともない空気流を上向き斜面に沿って上昇させ、(1)紙粉の版面への留まり付着を防ぐ、(2)遠心力と空気抵抗による印面フロントラインのスタッキング(浮き上がり)を抑え、(3)マージナルの減少に効果を発揮する。逆に、カッとした支持体を下向きにセットすると、版胴の回転にともない、下向き斜面で空気を掴み、空気流とともに紙粉を印刷スペースの外側へ排出する。

このシステム構成の特長は、NANA-5が、主に印刷スペース内の「紙粉排出空気流の発生」「紙粉付着防止空気流の発生」「印刷精度の安定」「印版の緩衝保護」等に使用する。更に、NANA-6は、主に印刷シートの両サイドに整版して「シートの振動(バタつき)を抑制」「印刷精度の安定」「印版の緩衝保護」等に使用する。形状は、紙粉の排出空気流が通過しやすいオープンタイプになっている。

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