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梅谷製作所が最新型3機種を公開運転 2009-07-15

(株)梅谷製作所(和歌山県有田郡有田川町奥392-31、電話0737-52-8221、梅谷陽一社長)では7月2日〜4日の3日間、和歌山本社工場に取引先段ボール会社70数社、120人を招いて、(1)フレキソフォルダグルア「EQOS」、(2)フレキソ(横出し連結コンベア)グルア、(3)フレキソ・ロータリダイカッタの3機種の公開運転を行った。公開試運転は3日間とも午前と午後の2回ずつで、3機種とも、同社の特徴である"複合機"仕様。予定される納入先は、それぞれ九州、北海道及び中国(広州)となっている。

(1)の「EQOS」は機械幅3.0m、円周1340mmのモデル。ユニットはリードエッジフィーダ、3色ブレードタイプ・フレキソで、Wクリーザ、ダブルスロッタ、、最終ユニットはストリッピング機能搭載の下抜きダイカッタとなっている。
(2)の「フレキソグルア」は機械幅、円周、ユニットが(1)と同じ、ただ最終ユニットが上抜きダイカッタとなっている。
(3)の「フレキソダイカッタ」は機械幅2.7m、円周1280mmのモデル。5色ドクターブレードタイプのフレキソ、クリーザ、ダブルスロッタで、下抜き。機械速度は毎分250枚。仕様は最小紙幅280mm、最大1220mm、スキップ1500mmで、A式、変形ケースは勿論、本格的なロータリダイカッタとしての機能を備えている。

機械幅3.0m、円周1340mmの「フレキソフォルダグルア EQOS」機械幅3.0m、円周1340mmの「フレキソフォルダグルア EQOS」

新型連結コンベア装備の「フレキソ横出しコンベア グルア」新型連結コンベア装備の「フレキソ横出しコンベア グルア」

毎分速度250枚の「5色フレキソ(下抜き)ダイカッタ」毎分速度250枚の「5色フレキソ(下抜き)ダイカッタ」

純国内産業である段ボール産業にとっては、厳しい時代がずっと続いている。こうした状況の中で、梅谷製作所では、段ボール会社の要望する機械は「高品質・低価格機」であると確信し、「より良い機械を如何にコストを下げて製造するか」を最大の課題に掲げ、工場運営をはかってきた。更に、金融危機発生後、直ちに取り組んだのが「内製化率の高さ」を更に高める努力で、内製化と並行して資材発注・工程管理の合理化を推進、一層のコストダウンを進めている。

その辺の事情を梅谷社長は次のように語っている。
『梅谷はボックスメーカーさんからスタートした会社ですから、例えば電気容量は50KWまでといったご注文を受けて、それを実現する開発の努力を進めるとか、メインモーターもバキュームも、非効率には絶対しないという方向でやってきましたから、"電気代が安い、機械代金も安い"というのが一番の特色だと思います。フルのモータ数にしても、他社さんに比べたら半分ではないでしょうか。それでも、製品の品質では譲れませんから、昨年発表の「ウィンドウズCE」のように、ハードからソフトへと更に進化を遂げて行く努力を進めております。

内製化の問題は、従来は90%でしたが、リーマン・ショック以来、これまで外注に出すことで生産を消化していた分まで内製化に取り込んで、生産はこれまでの月産3台から2.5台に下がった反面、残業も減らすとか、経営努力を続けております。残業は月・水は定時、火・木は2時間ということで、以前の半分ぐらいを目標にしています。

リーマンショック以来、段ボール会社も大手さんでは設備投資の凍結などという話も聞きますし、私どもの受注もスローダウンして、結局、月産ペースで0.5台減った勘定です。現在の受注残は9月、10月までですが、多少状況が好転しても、いまの生産ペースは変えずに維持する方針です。

受注対象は、やはりボックスメーカーさんが多くて6割、段ボールメーカーさんが4割ぐらいです。10月以降も、ほぼこのような受注ペースが続くと予想しております。というのも、私どもの製品は、以前に納めたプリスロのオーバーホールで最新型に更新するものが3,500万円から、FFGのフルラインで1億5千万円ぐらいまでの範囲です。とすると、ボックスメーカーさんの場合、月間生産規模が30〜40万m2、年商数億円〜10億円ぐらいが平均ですから、当社の機械の月産60万m2〜70万m2という水準が生産能力的に最もフィットする条件だと考えております。

それと、コルゲータ関係では、ユーテックのツインタイプ・ベルト式シングルフェーサとか、スリッタースコアラとか、面盤改造、溶射セラミック加工などのご注文も段ボールメーカーさんからかなりあります。大手さんが受けても、あまり面白くない需要というのでしょうか、こういう不況期にも、ユーテックを当てにしていただけるご注文が途切れておりません。

こんどの3台のうち1台は中国向けですが、中国は台湾メーカーが多いです。それでも、多数工場を持つ会社で、10台のうち1台は高精度の機械を買うという傾向があって、こんどもそういう注文だと思います。例えば、中国で作らせて売るというのは、うまい話ですが、それほど中国市場は甘くないと思いますね』。