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便利なツールの活用を 2008-09-15(第1014号)

段ボール会社の毎年1位の主要業務が、段ボール箱を作る以上に、ユーザーさんとの値上げ交渉というような「変則の時代」が終わろうとしているようです。

いまのアメリカの金融破綻の会社とは身の丈の大きさこそ違え、バブル崩壊後の原紙業界がそれと同じようにずたずたになって、立て直すのにまず統合整理に数年、更に基盤の部分が食べて行ける状態を作るのに数年、それも原紙を毎年のように値上げし、当然、段ボールも価格転嫁しようと努力したけれども、何度も失敗の挙げ句、昨年はじめて成果が出て、そして今年の10月1日となりました。

今年春には、原燃料価格の上昇の勢いが強くて、来春もまた段ボール値上げかと思われていました。ところが、ここにきて急に世界情勢の流れが変化、いま進めている価格転嫁が済んだら、あと当分は値上げ交渉など考えずに、ごく普通の段ボールビジネス、つまり設備の手入れをしたり、競争力のある新しい製品を研究したり、社員のモラールを高めるためにはどうするかとか、そういう日常ビジネスに励むことができるようになりそうです。

ところで、事業会社はすべて自社の広報/広告、つまり、自社を需要家にどう売り込むかが非常に大事なことは言うまでもありません。毎年1位の主要業務が値上げ交渉という時代には出来なかったことで、これからなら出来そうなことの一つが、このことのように思われる次第です。

そして、いまは万人がインターネット時代に遭遇しています。非常に便利な広報の道具として使える利用価値の高いものですが、使い方にはいろいろ工夫が必要のようです。その第一は、実際にアクセスして欲しい人々にアクセスしてもらえるかどうか、読んでもらえるかどうか、それが何より一番の必要条件です。

本紙は、ご承知の通り、永年、段ボール専門紙を作ってきました。これを作りながらの一番の願望が、しかし容易には叶えられませんでした。つまり、ユーザー業界に向かって段ボール箱の広報のお手伝いを何かしたいという願望でした。ところが、3年前にホームページを開設したところ、ユーザー業界からも盛んなアクセスを寄せられるようになって、そのユメがようやく叶いそうな気がしてきました。例えば、セールスが3人の会社は30人の会社に比べて広報力は10分の1です。その絶対的な差もインターネットでかなりカバーできるのではないでしょうか。

そこで、先日の社告でお伝えしたことですが、まず本紙の永年の購読者を対象にしたリンク制度の研究を進めてきました。ところが全体の30〜40%が「ウェブサイトに情報を提供されていません」ということで、最初から計画を練り直すことにしました。つまり、現在のホームページ公開の有無に関係なく本紙サイトを活用いただける方法に変更するということです。

「段ボールWeb村」という言葉に見覚えはないでしょうか。本紙サイト開設の1カ月前に、こういうものを作りたいと本紙で述べた言葉です。いまも、この「番外日誌/初心」の項に掲載してありますので、ご覧いただけると幸いです。要するに、段ボール業界各社にどんどんこのサイトに参加していただいて、各種コンテンツ(HTML形式)で賑やかな段ボールIT村を作って広報活動をすることが、ユーザー産業の便益にも大いに役立つという考え方なのです。

HTMLですから、ホームページでもメールアドレスでもリンクが自由。つまり、ホームページの公開・未公開に関係なしに、本紙サイト上を第二サイトとして活用していただくことで、製品紹介でもカタログ展示でも、テーマを絞り込んだ色んな使い道を開発する方法を一緒にお考えいただきたい、ということでもあります。

段ボール会社からの情報発信そのものが、ユーザーの方々が最も関心を持たれるコンテンツです。来る11月15日で開設満三年を迎えますので、それを目途に第一歩をと考えております。どうぞ、ご案内をお待ち下さい。

本紙代表 亘理 昭