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ユーザーと常時対話を、本紙サイトの活用方法 2008-10-30(第1017号)

アクセス表アクセス表

アクセス図アクセス図

毎年連続で段ボール値上げが実行された時代が終わった。10月いっぱいで段ボール製品値上げも一巡、当初の大方の予想を越えたスピードで、段ボール原紙のキロ10円アップに対応した新価格体系の大枠が整備された形となった。

そして、2008年10月の、いわゆる「100年に一度の津波」の発生を契機に、資源・食糧需給逼迫、及び新自由主義経済を背骨とする投機資金のやたらな行動による原燃料高の呪縛からも解き放たれ、タイムサイクルは「原燃料安」時代へと大転換しつつある。そういう時代に、段ボール産業に何が最も必要かと言えば、今回と同様、「ユーザーとの密接な対話」が唯一絶対のものだということに間違いないはずである。

今回は、振り返ってみると、最有力原紙メーカーと最有力ユーザーとの対話、つまりチャンピオン交渉で事が進められ、しかも、ディスクロージャーというか、ユーザー業界に対しても、段ボール業界に対しても、一点の疑問も残さないような情報開示の中で、原紙も段ボール製品も、それぞれ価格修正が相関連しながら進行することになった。

これは勿論、業界構造の大変革によって、基幹の段ボール原紙が寡占化されたことで可能になった事柄ではあるけれども、同時に、価格問題で利害相反する供給側・需要側の間に、相互理解を生み出すための情報開示、ディスクロージャーが如何に大切かということをも物語っている。

本紙は、たまたま幸運にも3年前から段ボール業界専門サイトを立ち上げ、ある程度の基盤が整頓された段階で今年10月を迎えた。その結果、段ボール関連情報を求めるユーザー業界からのアクセス急増により、アクセス総数が9月の117万件から10月は約145万件へと24%も急増、全国の各産業界でも唯一、最も多くの閲覧数を誇れる状況にまで到達した。

先述の事柄に関連して言えば、ユーザーとの対話にはツールが必要。通常の対話は、勿論、人が人と出会って会話することだけれども、段ボールという一兆円産業が、その一兆円を購買する需要産業と対話する上では、いまの時代、インターネットを利用する以上の効率の高い方法はないし、従って、本紙の「架け橋サイト」の役割は、今後、更に高まって行くことを強く感じている状況です。

ところで、一方、業界のIT環境を考えると、一時のブームから、業界各社それぞれホームページは開設したものの、思いのほかアクセス数が少ない状況から、すっかりIT熱が冷めた状態にまで至っている。しかし、本紙の例でご覧いただくように、段ボール産業に関連する全てに強い関心をもつユーザーばかりであって、要は、インターネットという有用ツールの活用方法次第なのでしょう。

このため本紙は、基本的には、アクセスの多い本紙サイト上に各社の第二サイトを立ち上げて、それを広報・広告の土台に据えたらよいと企画しております。それを制作するには相当の時間が必要ですから、まずは限定的に、本紙の購読者を優先してご案内し、制作を開始する予定です。それと、段ボールは半径50キロ四方の地場産業ですから、例えば多数工場を持つ大手でも、本紙読者の工場単位で第二サイトを制作して行くことにします。

いまあるホームページがなぜアクセスを呼び込めないかということですが、ユーザーに関心を持たれるコンテンツを考えてみると、それは製品そのものだったり、技術そのもの、或いは特に「人」ということですから、本来のホームページとは単にリンクするだけにして、第二サイトは、そういう関心を持たれるコンテンツを選んで、別途に展開して行きたいと考えます。

制作に充当する費用は、いわば会員制で、本紙購読料より多少高い程度。コンテンツ作りのためには出張取材も必要でしょう。それも可能な限り抑えて、早期のスタートを優先する考えです。それと段ボール先行で機械・資材・副資材はその後にご案内の予定です。

2008年10月 段ボール事報社