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論壇/「架け橋サイト」 その成立基盤の風景 2009-06-15(第1032号)

段ボール会社の組織・機能で「車の両輪」と言えば「製造」「販売」のこと。一般に、製造業の場合は大概そうですが、製造部門のない会社もあります。販売会社がそうですが、その場合は「販売」と「購買」が車の両輪なのでしょう。

というより、製造業でも例えば自動車や電機、化学のように巨大化すると、製造部門は車の両輪というより別格の、特別に大きな存在になりますから、やはり販売と購買がそれらしい形になるのかも知れません。

なぜ、こんなことを言うかといいますと、段ボール産業とユーザー産業との間柄がどういう組み合わせかということで、当然ながら、段ボール会社の方は営業部門、ユーザー産業は購買部門ということになります。中には、新しい箱をつくるなどで、段ボール会社の技術・製造が出張ったりすることがあるにしても、主役は販売・営業であるに違いありません。

ところで、営業と購買は文字の形でいうと凸凹、つまり営業・販売が「凸」で資材・購買は「凹」だと考えられております。というのも、販売は外に向かって出て行く形、つまり販売に出掛けるのが基本的なパターンで、段ボール会社などでは会社の中で一番偉い社長さんにしても、気持ちの持ち方としては常に一セールスマンであることが求められたりします。

ところで、本稿の主要テーマはエンドユーザーの資材・購買部門のことです。基本は「凹」型、つまり自社内に陣地を構えて守備する形。段ボールの営業・販売と違って、あまり外に向かって突出したりせず、どちらかというと待ち受ける側ということでしょう。

この部門の方々が、その立場で何を一番強く求めているかということをお話しようとしているわけです。大きな会社になればなるほど、調達せねばならない物資の種類も数量も莫大ですし、ひとつ間違えると、会社の製造部門や販売部門に大きな影響を及ぼすことですから、そのために何が最も求められるかというと、それは「情報」です。

この点、段ボール会社の販売・営業部門の人の中には、それは「価格」だとばかり思い込んでいる人が多いかも知れませんが、それも、もちろん重要な事柄ではあるにしても、価格以外に、もう一つ、非常に重要なポイント、判断材料として「情報」が常に求められていることに変わりはありません。

なぜ、こんなことをお話しするかというと、本紙のウェブサイトへの段ボールエンドユーザーからのアクセスが余りにも大きくて、なぜかを考え続けたあげくの結論が、段ボールに関する「情報」が本紙に求められているということだからです。それと、そういうユーザーさんが段ボール産業の過去・現在の何もかもを周知しつつある一方で、段ボール会社の販売担当者が段ボール産業一般の情報に対する関心が薄くて、ただ売ることだけに関心を集中させていると、情報格差のようなものが生じてくることが懸念されるという事情です。

10年ぐらい前と違って、いまは「情報はタダ」の時代。そういう時代に対応して、本紙は「db-jiho.jp」を立ち上げましたが、色んな形で解析した結果によると、最近の月間100万件を越すアクセス量というのは、普通の段ボール会社の取引先ユーザー数に換算して、何十社分とか、何百社分かも知れないほどのボリュームがあることで、だから上述のような心配もし始めたという事情です。

「関心を持つ」ということは何事でも上達の早道ですから、いまは段ボールのエンドユーザーさんがまさに時々刻々、細かな事柄についてまで段ボール業界情報に接しておられます。段ボール関連の価格動向なども、以前は全国経済紙の市況欄で短い記事を読むだけだったでしょうが、いまは違います。業界で起ったこと、語られていることは、ほとんどすべて周知の事柄です。

そういう「情報化時代」に、段ボール産業・ユーザー産業の「ひと固まりの社会」も既に移行していることを申し上げたかった次第です。

段ボール事報社