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余部鉄橋サヨナラ紀行 2010-07-15(第1058号)

余部鉄橋余部鉄橋

平城宮平城宮

「あと41日間で98年の歴史にピリオド」「さようなら余部鉄橋、ディーゼルカーに乗車」「弊社Aランク大阪・ホテル京阪ユニバーサルタワーに宿泊」「1名1室同料金19,980円」「1都6県あなたの町から42カ所出発」という全7段の広告が朝の新聞に載っていました。余部鉄橋(あまるべ、正字は餘部)はずいぶん以前から一度はぜひ訪ねたいと憧れていたところですから、早速申し込みました。家内と二人、夜の9時50分に立川発のバス旅行の企画で、いま話題の元気な旅行会社「クラブツーリズム」の主催でした。

余部だけではなく、余部鉄橋を見たあとが天橋立、そのあと真っ直ぐ大阪に向かい、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの目の前に立つ「ホテル京阪」に泊まって3日目は平城宮遷都1300年祭を見に行こうというのです。ホテル代だけだって相当だろうと思うのに、それが前述のお値段ですから、ホントかいなでもありました。

私自身は昨年末の病後およそ半年経って、かなり体力も回復、病院の先生は1年もすればマラソンはムリでもゴルフだって出来ますということなので、そのつもりで無理をせず、リハビリ中ですが、深夜バスで高速を鳥取まで夜通し走ってというのは、ちょうど頃合いのテストかなという思いもありました。

7月6日の当日、10年前に出来た多摩モノレールで多摩センター駅から立川北まで30分ほど、集合場所で若いきびきびした女性添乗員に受付を済ませ、手荷物だけを抱えていざ出発となりました。同勢は35人、男女とも単身での参加が意外に多く、ペア組と大体半々ぐらいの割合。そういえば「単身でもOK」が最近の長距離バスツアーの人気の一つなのだそうです。

立川からまず八王子駅前に寄り道して残る参加者全員を収容して、いよいよ高速に入りました。最初のトイレ休憩が中央高速サービスエリアの双葉、次が恵那峡で午前2時、それから草津が午前4時、更に2時間後の市川サービスエリアで15分間休憩の後、播但自動車道を通って香住駅に到着、8時35分発のディーゼルカーで途中、余部鉄橋を渡って、9時に浜坂駅に到着しました。

浜坂駅にはバスが先回りして待ってくれていて、余部の鉄橋がよく見える真下まで運んでくれました。至れり尽くせりの旅でした。あこがれの余部鉄橋は、イメージしていたきゃしゃな橋脚で、41メートルの高さに架かる孤影の面影は何もなくて、すぐ横に建設中の骨格逞しい新しい鉄橋と並んで、林立する鉄骨の柱に取り囲まれておりました。架け替え工事は7月17日から8月11日までで終わり、この期間、列車の区間運休と代行バスのお知らせが車内に掲示されていました。本当にぎりぎりの、余部鉄橋見納めのバス旅行でした。

天橋立は日本三景の一つということで、さすがでしたが、それ以上にホテル京阪ユニバーサルタワーの31階「温泉展望大浴場」から眺めた淀川の威風堂々が素晴らしく思えました。ホテルの夜食はオプション、朝のバイキングだけが料金に含まれているということでしたが、あんな豪華なホテルに泊まって、ドライバー2人の交代運転で、平城宮まで見て、どうしてあの料金なのか、未だに分からないままです。ホテル京阪には中国人の団体客と家族連れとが半々ぐらいの割合で沢山きていて、マナーも非常に良い印象でした。

ということで、立川から鳥取、大阪、奈良、立川の全長1600キロのバス旅行でした。健康の回復状態も良好のようです。(亘理)