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インターネットが社会を変える(その8) 2011-01-15(第1070号)

アクセス集計表アクセス集計表

「ミスター」とただ一語言うだけで、日本人は誰でもある特定人物の顔を思い浮かべます。ミスター・ジャイアンツ、長嶋さんです。ずいぶん以前、彼が巨人軍を退団するとき、球場全体の溢れんばかりのファンの前で「我が巨人軍は永遠に不滅です」と語りました。それを聞いた私も当時は若かったのだけれど、何とまあキザなと、きまり悪くなった記憶が残りました。

この最も有名な長嶋語録を借りて「段ボールは永遠に不滅」と言ったらどうでしょうか。もちろんキザなどということはないでしょうし、案外「そうだな」と合点される方が多そうな気がするのですが。私がなぜそう思うかを言うと、本紙サイトへのアクセスの凄さなのです。別掲表は、平成17年(2005年)11月からつい先月、平成22年12月までの5年間のアクセス記録のすべてですが、このうち段ボール関連事業所(全体で約3千)からのアクセス分は3%か5%か、ごくわずかなことがはっきりしていて、全数の大半が主として段ボールユーザーからのアクセスということになります。

ユーザー側から日々、これほどの大きな関心を持たれ、また関与されて事業が継続されている業種は、他にほとんど無いのではないかと思われます。というのも、段ボール業務の特殊性です。普通の物品の販売・購買は個数単位か、重量単位かで、要はズラリ揃った同じものを何個か、何キロかで売ったり買ったりするのに対して、段ボールは内容品のサイズごとに採寸、強度設計し、印刷して購買するものだから、買う側の関与が他の商品とではとうてい比較にならないほど高いということになります。それが「段ボールは永遠に不滅」の根底でしょう。

本紙サイトは結局、リーマン・ショック後の経済全般の落ち込みにもめげず、ヒット数だけが平成21年9月から22年4月までの8カ月間、マイナスになっただけで、ページビュー、ビジター数、送出データ量などの他の項目は、すべて開設以来、伸び続ける形で平成22年までを終えました。

本紙では「インターネットは無料が原則」というルールを忠実に守ってきました。ということは、必要経費は広告収入に依存しなければという意味につながりますから、それが一番の問題点で、また、以前にも述べたことがありますが、こういうように築き上げてきた「架け橋サイト」も、いずれ財源問題からいつかは中断、解消しなければならないのかという思いに悩まされてきたところでした。

ところが、5年目の平成22年になって、社会環境が大きく変転しました。日本経済新聞社が「電子新聞」事業を開始、その経過が12月に発表されました。それに先立ちマックのiPadが発売され、有力出版社も揃って「電子ブック」事業を始めるとの報道。更に電器メーカーがそれぞれ端末機器の開発に動き、KDDIやNTTがスマートフォン+タブレットを発売するということで、「インターネットは無料」の原則が、社会的な合意から削除される流れとなってきました。

ということは、「架け橋サイト」を有料制に切り替えても、それはルール違反にならないし、実際には費用を利用者の方々に負担していただく以外に、将来に向けて継続させることは不可能ですから、本紙にとっても、何よりの結果となってきたという意味でした。

これからの社会では、いまのケータイに加えて、色んな形のタブレットをポケットに忍ばせて旅行し、工場現場で作業し、レストランで食事する風景が繰り広げられることでしょう。ということは、何を読むか、読むものがなければなりません。この場合、段ボールに関連する方々には、ビジネスに必携の「段ネット」があるわけです。

有料と言っても「限りなく無料に近い有料」が本紙の検討している概要です。また、研究の経過は順次ご報告いたします。(亘理)