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有料化、7月1日スタート 2011-06-30(第1081号)

アクセス状況アクセス状況

段ボール事報サイトの有料化の準備がいよいよ整って、7月1日からスタートの運びに漕ぎ着けました。ずっと、「インターネットの情報はタダ」というように思い込んでいて、ということは、必要経費はネットで得られる広告収入か何かで調達しなければということと同じ意味ですから、それじゃあ到底できっこないけど、折角こうまで熱心に読んで下さる沢山のビジターの方々をそのまま放り出してまうわけにも行かず、さてどうしたものかと迷い迷いの経緯でした。

そういう中で、昨年春に思い掛けず日本経済新聞社が「日経電子新聞」ということでネット新聞を開設することになりました。最初はその意味を本紙にも関係するものとは考えませんでした。ともかく発行数何100万部かの大新聞ですから、段ボール事報社のすることとは意味が違います。ところが、年末近くになって、同紙が電子新聞の読者が10万人に達したと発表しました。要するに、物品販売ではなく、新聞情報がネットで販売された実際例の最初でした。ということは、本紙が「情報はタダ」と思い込んできた世間的常識のカベが打ち破られたと初めて実感された瞬間でした。

それと同時に、大手出版社がこぞって電子書籍の発行準備に動き出していましたし、折りも折、iPadが発売されて大評判となりました。A4サイズで文字の拡大・縮小が指先一つで出来る機能など、これまでになかった端末機器が誕生したということで、電機・通信機器業界をいっせいにその追跡に向かわせる流れとなってきました。

段ボール事報サイト、つまり段ボール産業とユーザー産業とのコミュニケーションの役割を目指して「架け橋サイト」を名乗る立場からすると、あれもこれも思い掛けないフォローの風が吹き出した印象で、最近は更に朝日新聞社が「朝日新聞デジタル」への取り組みを開始ということで、といっても料金体系がまるで違うわけですが、とにかく「情報はタダよ、さらば」の時代が来てくれたことを改めて噛みしめる思いとなっております。

有料化を控えた2011年6月の段ボール事報サイトへのアクセス状況は別表の通りで、ヒット数が144万5千件、ページ数が7万1千ページ、ビジター数2万5千人、送出データ量18.4ギガバイトとなりました。本紙がいつも思うのは、このサイトが何の役にも立たないのなら、例えば無料だからというだけの理由でこれだけ大量のアクセスが寄せられるはずがないということでした。

その思いが、本紙を奮い立たせてくれて、そして、いまや本紙が一番誇りとするところですが、最も有力な収納代行会社、ペイジェント社における「新聞購読案件001」ということになりました。この意味がお分かりでしょうか。日本経済新聞社や朝日新聞社は収納代行会社を通さずにご自分で電子新聞代を回収します。そういう大新聞を除くサイト上での「新聞購読案件」は本紙が第1号という意味になります。

といっても、なぜそうなったかというと、段ボールの架け橋サイトだからです。現代人は段ボールがないと自分の毎日の生活が成り立たないことをほとんど意識しておりません。しかし、事実はそうで、食べるもの、飲むもの、着るもの、使うもの、その他あらゆる生活必需物資は段ボールがあるからこそ入手できているわけです。そのことを、一番ご存じなのがユーザーの方々ではないかと私は常々考えております。製品の生産計画、販売計画を立てたら、まず真っ先に必要なのが段ボールです。だから世に言う「景気の動き」が世間に伝わるだいぶ以前に、段ボールがまず動き出すという世の中の仕組みになっているわけです。

本紙は何も隠しごとをしない「開け打ちマージャン」のスタイルで、このサイトの運営を進めて来ました。今回の有料化の一番の目的が「将来への継続」ということで、これも既にお話した通りです。近い将来、いずれご説明する機会が来ると思いますが、有料化の次の段階として、基本的には有料化で得られる資金を「人材費」に充当して、このサイトを永続させてまいります。

2005年(平成17年)11月、段ボール事報サイトを開設したとき、冒頭の挨拶状に次のように書きました。「ということで、段ボール事報の新聞制作がそのままWebの骨組みとなります。ただ、骨格は出来ても、十分に身の部分が伴わないと完成品とは言えません。身を作るのは参加者でしょう。オリンピックと同様に、参加することによってのみ、世界に輪が広がります」。その11月の15日間に読まれたページ数はわずか2,905ページでした。万事がすべて初心の状況でしたが、ただ、そのときに申し上げた事柄は、いまも何も変わらないと考えております。(亘理)