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「ピンチとチャンスの狭間で」 2006-02-15

▼2月2日にレンゴー大阪本社大会議室で開催された新春記者懇談会で、大坪社長から「製紙業界全般にもそうだが、段ボール原紙、段ボール及び段ボール古紙も含めた新価格体系の時代が訪れてきている」との説明があった。「花の咲くころには」とのことだったが、早くも2月14日に日本大昭和板紙が「4月1日から段ボール原紙を一律キロ5円値上げする」との発表を行った。

▼段ボール原紙価格は、平成13年末に同年春の暴落を取り戻す10円アップと、そして15年10月の5円アップと、これまでにキロ15円の値上がり。これに対して、段ボール価格に転嫁できたのは、シートとケースの合算で平方m当たり5円前後と見られている。原紙の15円分を平方m換算すると約9円。つまり、4円足りないし、中でもケースは上がらず、シートがその分までかぶった状態だから、ボックスメーカーの苦衷は史上最悪の状態。

▼日本大昭和板紙の発表のように、4月からまた5円上がると、過去5年間の値上がり分は合計20円。段ボールの平方m単価にして、合計12円以上と2ケタの通算アップが必要という計算である。

▼これをどう消化できるのか。またまたピンチである。というより、ピンチばかりつづくご時世である。ただ、しかしこれは考えようだが、段ボール業界は15円の原紙値上がりでも平方m当たり4円分を積み残している。そして、何かのチャンスがないと、この積み残し分を今後も長期にわたって取り戻せない。それもはっきりしている。

▼つまり、段ボール価格の回復は何か大きな流れというか、チャンスがないと達成できないというのが過去の歴史の教えるところである。とするなら、ただピンチを嘆くばかりでなく、もっと前向きにこれをチャンスと受け止める経営の在り方が必要かも知れない。ピンチか、チャンスなのか。