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日園連が平成19年産みかん、りんごの作柄予想 2007-12-25(第997号)

みかんみかんりんごりんご

日園連では、このほど10月1日現在調査の温州みかん及びりんごの収穫予想量を別表のようにまとめ、発表した。それによると、平成19年産温州みかんの予想生産高は104万tで、適正生産量の107万tをやや下回る見通し。今年は極早生みかんの糖度が高く、良い食味に仕上がったのをはじめ、その後、出荷最盛期を迎えた早生みかんも例年以上の味の良さで好評を得ている。ただ、問題は価格で、卸売市場では前年が比較的高値に終始したのに対し、平成19年は前年比7割程度の水準で、それが大きな悩みのタネとなっている。

みかんは、樹の生理状態から、豊作の表年と、不作の裏年を交互に繰り返す性質があって、平成の年号で言えば奇数が表年、偶数が不作年に当たる。従って、平成19年は産量の多い年に当たり、日園連が主要産地ごとに集計した露地みかんの収穫量も、極早生で前年比20%増、早生で32%増、年末から新年にかけて出回る普通品種で22%増、合わせて前年比26%増となっていて、市場では予めこうした豊作予想を折り込んでいるため、生産者側の「適正生産量」基準と別に、また味の良さなどとも関係なく、どうしても低め、低めの価格へ動いてしまうのが市場全体の傾向となっている。

前年の平成18年産みかんの収穫量は、農林水産省が今年4月20日発表した最終結果によると、前年比21%減の84万1千tで、裏作年に加えて、天候不順による大幅減産が市場での高値を呼んだ。そのように、特にみかんの場合は「豊作貧乏」を繰り返す要素が、樹の生理の問題から容易には避けがたい課題になっているわけだが、今年の場合は、市況の低下に加え、主要包装材である段ボールの値上げ問題が"季節外れ"の9月から急きょ浮上、主要産地間では、これにどう対応するかで大激論が交わされる状況となった。揉みにもんだ末、結局、11月中には原紙及び段ボール価格の値上げを基本的に受け入れることを決定、現在は、各地域ごとに個々の段ボールケース価格の改訂が進められている状況。

ただ、各産地が最も懸念しているのが、今回の値上げの主要因が古紙価格の上昇によることと、これが中国の事情次第の要素が変わらなければ、今後も繰り返される恐れが強いとして、古紙輸出の制限等、国として、或いは製紙業界の立場からの何らか有効な対策が必要と、現状の製紙業界の無策を批判する声も急速に高まってきている。

次に、平成19年産りんごの主産11県の栽培面積は38,800ヘクタールで前年比1%減、収穫予想量は79万7千tで、前年比1%の増加となっている。りんごは、みかんと違って表裏作の差がほとんど無く、味の良い新品種が続々登場して人気が高まり、また、今年産は、肥大期に主要産地がいずれも天候に恵まれた関係で、良い作柄状況となっている。市場の人気、収穫量は圧倒的に「ふじ」だが、ふじ及びつがる、その他の品種が横ばいの中で、樹が若い王林、ジョナゴールドの収穫量増加が目立っている。