特大


業界フラッシュ

ホーム > 業界フラッシュ > 「二強、大競争時代の幕開けか」

「二強、大競争時代の幕開けか」 2008-01-15(第998号)

▼段ボール産業の基盤は段ボール原紙、ということに誰も異論はないだろう。だから、1月10日の関連三団体新春賀詞交歓会で王子製紙山本信能副社長が語った段ボール原紙の「下がったり、下がったり」の約30年は段ボール会社及びボックスメーカーにとっては、原紙代及びシート代の値差の「サヤ取り経営」に奔走させられて"非常な迷惑"を受けたことと、それが段ボール史そのものだった一面さえある。

▼永年の、そういう時代を踏み台にして、いまの時代が形成された。不安定な経営に終始した段ボール原紙メーカーの大多数が合併・統合され、ごく簡単に段ボール原紙の生産シェアで言うなら、王子板紙28%、レンゴーグループ19%、日本大昭和板紙が16%と、この3社で全体の約63%を占める。更に大王製紙12.5%、丸紅グループ7%、カミ商事5%、東海パルプ5%を合計すると、このわずか8社で92%という全くスキのない業界構造に変身してしまった。

▼だから原紙は「下がらない時代」に変わったしそれが最近5年間の段ボール産業の歩みにクッキリ浮かんでいる。一方の段ボール会社、ボックスメーカーの方は「サヤ取り経営」が余りにも長すぎたために、ユーザーとの関係の調整がきかず、意識切り替えに手間取った分だけ、経営悪化の代償を払うことになった。

▼ただ、それも多分、平成19年までだろうという状況。ここでスイッチが切り替えられたことで、これからは原紙の安定に見合う段ボール加工産業の安定が持続する時代に移行したと期待される。

▼そういう「安定」がもう揺るがない一方で、競争は別。競争無くして人類の進歩がないのと同様、シェア25%同士のレンゴー・王子がなれ合いを始めたら、段ボール産業全体が早晩、ダメになる。

▼問題は当の飲料最大手ほかの、主要仕入先変更の真の理由、背景だが。