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バイオも大きな誘因だった 2008-01-30(第999号)

▼人類の生命を保証する食糧をエネルギーとして使うというのは、言って見れば人類への反逆行為である。しかし、世界一豊かな農業国のアメリカ農業が、もっと豊かになりたいと駆け出し、働けど働けど食糧生産では割が悪いと不満たらたらだった他の農業国も同調すると、バイオ・エネルギーの方が取りあえずは儲かるわけだから、ほかは黙って見ているほかない。

▼原油が100ドルと高騰したからバイオも採算が合うようになった。原油が下がったら、モトのモクアミになるはずだが、もう原油は下がらない時代だという。第一次・第二次オイルショック当時にも盛んにそれが言われたから、ホントにそうかとも思うけれども、それも、いまは黙って見ている以外にないのだろう。

▼人類の生命を保証する食糧をエネルギーに変えて、食べられなくしておいて、アフリカの飢餓などをヒューマニズムから語るのもおかしいけれども、それもこれも、逆らえない世の流れなのか。

▼だが、政治も経済もどうにも変えられなかったデフレ・ジャパンでは、バイオ・エネと石油問題をキッカケにして、物価が反乱を起こし始めた。まるで堪忍袋の緒が切れたように、消費生活全般にまたがる物資から何から堰を切ったように一斉に上がり始めた。

▼思い出すのは、戦後早々の日本。ハイパー・インフレで、物価がどんどん上がった。国民は苦しみ抜いた。だが、朝鮮戦争のお陰があったのだけれど、やがてカネの流通や回転速度が速くなり、経済復興も緒についた。

▼戦後とは逆の、10数年来のデフレをみると、デフレからは建設的なものは何も生まれない。そういうことを、物価が見越したのか、「オレが壊し屋をやる」と、名乗り出てきたようにも見える。

▼ともあれ、バイオも大きな誘因であった。段ボール修正は達成された。