特大


業界フラッシュ

ホーム > 業界フラッシュ > こんなことがいつまで続くのか

こんなことがいつまで続くのか 2008-02-29(第1001号)

▼アメリカのサブプライム問題に端を発して、世界経済がぎくしゃくし始めている。「世界同時不況」などの懸念もささやかれている。

▼アメリカ経済が仮に景気後退に見舞われても、いまや中国をはじめとするアジアやその他の国々の成長にカバーされるから、世界経済にはそれほどの影響はないとか言われるけれど、グローバル化で、これだけ相互に連関する輪になった世界経済では、どこかに綻びが出たら、途端に全体に飛び火するのは必至だし、アメリカがおかしくなれば中国も、といった最悪のシナリオもどこか、頭の中に点滅し始めたようである。

▼フリートレード、グローバル化はアメリカの主導で進められてきた。本来、無差別的自由主義の"気高い精神"で実行された世界経済ルールに違いないが、ただ、日米欧など先進諸国と同じ自由経済ルールでその他の各国の経済運営がなされているかというと、国によって、決してそうではないから、ルール違いのゲームのような、色んな矛盾が吹き出してくることも当然だろう。

▼折柄のアメリカ大統領選挙の結果、誰が大統領に選ばれたにしても、イラク戦争と、足もとのアメリカ経済、そして現状のグローバル化の矛盾をどう解決するかが、最大の課題になるのだろう。

▼そういう世界的な問題に、日本の段ボール産業の立場で何をどうこうと注文をつけるわけには行かないことだけれども、過去13年間の段ボール生産推移表の裏側に、日本の製造業全体の苦悩が透けて見えるわけだから、こんな不合理が許されてよいものかどうか、という思いも拭えない。

▼要するに、過去何10年もあくせくと努力し、その結果、豊かになった国や産業が否応なしに道を譲り、貧しい国の貧しい人々のために、身代わりになって貧しい暮らしを肩代わりしつつある情景である。こんな亡国的なことがいつまで続くのだろうか。