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昨年パターンの再現になるのか 2008-03-30(第1003号)

▼平成19年の板紙会社別生産順位表が日本製紙連合会から発表された。主要品種の段ボール原紙については、本紙の計算によると、トップの王子グループが254万4千tでシェア27.0%、2位のレンゴーグループが192万6千tで20.5%、3位の日本製紙グループが143万1千tで15.2%、この上位3グループのシェア62.7%に4位の大王グループ13.4%を加えると、もうそれだけで76%を超えるシェアになる。

▼そのことは、業界の誰もが日ごろから承知していることだが、洋紙や家庭紙の再値上げが既にスタートし、そして、近い将来に段ボール原紙の再値上げ問題が浮上しつつある状況下では、改めてこの意味を深く考えさせられるようでもある。

▼かつて、段ボール原紙業界はいつも不安定で弱かった。ある意味では段ボール加工業界以上の過当競争状態で、常に供給過剰だったし、それを人為的な生産調整だけで糊塗して値上げを繰り返す形だったから、需要期には強くても、不需要期になるといっぺんに様子が変わった。そういう状態を何10年か繰り返した上での結論が「いまの形」となったわけである。

▼ということからすると今更こんなことを言うのもおかしいが、洋紙の世界はどうあれ、段ボール原紙の場合は、メーカーが言い出した「値上げ」がそのまま額面通り通ることを前提に、段ボール会社もユーザーも考えざるを得ないことになる。ただ、最大の問題点は、やはりエンドユーザーが箱の再値上げを認めてくれるか、どうかである。

▼問題の答が難しければ難しいほど、人は誰でも経験に従って行動する。だから独断と偏見で言うなら、原紙再値上げ×段ボール再値上げは、昨年パターンの"繰り返し"に落ち着くはずである。

▼さて、2月の段ボール生産速報は2.8%増。ウルウ年効果だけれど。