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収益面の業界再建が先決課題 2008-04-15(第1004号)

▼レンゴーが郡山工場の建物・設備の老朽化と敷地面積が手狭で拡張の余地がないことなどから20キロほど離れた土地を取得することになり、12月ごろの造成工事完了後に引渡しを受けて、2年後の2010年度に新工場を完成、移転する計画と発表した。

▼発表を聞いて、すぐ思ったのは、レンゴーがこういうグリーンフィールドから新工場を立ち上げるのは何年ぶりだろうかということだった。もちろん、古い工場の集約・統合というのは比較的多い事例だが、更地に一から新しい入れ物を作るというのは、そう言えばごく最近、他社にも計画がぼつぼつ出始めて来ているようだし、ということは、過去数年間の合併・統合時代とそれに伴う工場集約などの段階から、いま漸く更に一歩前進した「新工場で合理化」という流れになってきたのかという印象である。

▼高度成長時代の昭和30年代半ばから40年代に掛けての10年間ほどがコルゲータ投資、つまり新工場開設のピークだった。一時は年間20数台もの新しいコルゲータが稼動したことさえあった。そして、以後の資料等をチェックすると、最近20数年間は新しいコルゲータの稼動台数はごくわずか。勿論、それらの年代物のマシンの休転・廃棄が進む一方で、大半は部分補修を重ねた形で、なお現役で稼動している状況。

▼ということで、いま言えるのは現状のままでは次の時代を迎えられないということだろう。生産性の改善によるコストダウンとか、そういう目先的な問題ばかりでなく、例えば、次の時代を担う技術者を養成するにも、老朽化しきったマシンでどうするのか。何とも致し方ないことである。

▼原因はいうまでもなく収益の問題だが、業界は工場が立ち枯れする前にまず設備投資を復活させなければならない。やはり収益面からの業界再建が何よりの課題である。