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消費者物価が上がり始めた 2006-03-30

▼日銀の金融政策転換に象徴されるように、デフレ収束の気配とともに、限られた地域ながらも地価が上昇に転じ、消費者物価が上昇を始めている。まだ始まりではあるにしても、この意味は段ボール産業にとっても極めて重い。

▼段ボールは商品を包む包装素材。ということは中に包む商品があっての段ボールだから、平たく言うと、中身の商品と一体のコミコミでの価値であり、究極のところ、消費者物価が上がらない中では、中身の商品をヌキにした風袋の段ボールだけで単独で値上がりすることなど、極度に難しいという意味になる。

▼そのことは、段ボール価格の根底にある冷厳な事実だから、段ボール業界の人々は誰でも、もちろん常識として承知しているし、中間素材の原紙が上がったり、下がったりしても、通常、大勢として段ボール価格がそのまま100%は上がったり下がったりしないことも充分に承知している。

▼とは言っても、ただ、原紙が値上がりすれば即コストアップだから、当然、大変な事態ということになるが、そういう経済原則の中で、これまで原紙が通算でキロ15円上がっても段ボール価格は統計上は1円だけの上昇に止まっていた。その上に、ここに来て原紙が更に5円アップ、通算で20円となるのを"段ボール換算"すると、平米当たりで12円になる。

▼これは誰にも明白な算術だから、まだケースの値上がりは3円だけというところは、紙代だけであと9円、5円のところはあと7円上げなければ「社会的不公平」という段階まで押し詰まってきた。そして、そういう段階まで来て、やっと消費者物価が動いてくれた。

▼デフレで価格が凍結されていたのは、中身の商品の方も同じ。だから、色んなユーザーが値上げに動き始めた。「包装材の値上がり」も、理由の一つになっている。