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いまは非常時、その認識を 2008-05-30(第1007号)

▼4月の段ボール生産速報が別表の通り、12億1,125万5千m2、前年同月比0.5%の増加と発表された。表面上はプラスだが、これには、文字通りには受け取れない要素がある。

▼というのは、4月といえば月末から5月につながる連休のある月だが、前年4月は28日が土曜日で28〜30日が3連休、そして5月3〜6日が4連休ということで、5月1〜2日に休暇をとって、延べ9日の大連休を海外旅行でという人もいた。

▼暦の関係は、毎年そうはうまくは行かず、今年は連休が4月と5月とで分かれ分かれ。このため連休を当て込むビジネスが、どこも冴えない結果に終わったようである。

▼ということで、前年4月は月末の3連休が来るまで毎週5日みっちり働いて20日間。一方、今年4月は、実働日数が21日と、前年より1日多くなっている。

▼この実働日数1日分の差は、月間実働日数20〜22日の計算で、段ボールの生産量に換算して4%台半ばから5%程度と見積もられる。ということは、今年4月は前年4月より4.5%増ぐらいならほぼ横ばい。ということは0.5%増なら、実勢は4%程度のマイナス状態ということになる。

▼原油価格が暴騰している。かと思うと、食糧も高騰。コメも、小麦もトウモロコシも、近年にはちょっと記憶にない物価変動が起きている。町中で、バターが、スーパーにもどこにもないと大騒ぎになっている。飼料がない、高くて買えないという話だし、こんな事態を予想していなかったから、乳牛を育てるのに何年か。簡単に解決する問題でもなさそうである。

▼かと思えば、海の上では漁船が、燃料が高くて魚を穫っても赤字だからと、世界中で休漁中。

▼四方八方から危機が押し寄せてきている。段ボール業界は平穏だが、いまや非常時。その認識を持つ必要があるだろう。