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段ボール産業の地位向上には 2008-06-30(第1009号)

▼「段ボール産業の地位向上」というキャンペーン用語が、段ボール業界では以前、盛んだった。賃上げ・待遇改善を求める労働組合ばかりでなく、経営者団体である業界団体などでもよくこの言葉が使われた。俗に言う「座り心地のいい言葉」なのかも知れない。

▼言っている内容を直截に翻訳すれば、段ボール価格は不当に安いじゃないか、なぜもっと収益が上がるように業界として努力しないんだ、といった含意があるのだろう。何分にも79年の第二次石油危機後の20余年、ただただ価格が下落し続け、貧乏のどん底まで沈んでしまう経緯だったから、言うまいと思っても、つい口に出てしまう言葉だったのかも知れない。

▼そういえば、近ごろは耳にする機会が減ったように思われる。それほど業界の収益が好転したようにも思えないのだが。

▼言いわけがましいが、「マルマルの地位向上」という惹句は段ボール業界だけの特許ではない。「日本映画の国際的地位向上のために」「日本マンガ文化の一層の地位向上」とかという使い方もあって、業種ごとに、日本人は広くこの言葉を使いこなしているようである。

▼段ボール産業の地位向上という言葉で最近気が付いたのだが、この業界の地位向上のためには、価格もさることながら、まず一番目に、相手先にこちらのことを何もかも知ってもらうことが肝心のようである。そのことは、本紙はウェブサイトを運営してみて、初めて理解できた事柄だった。

▼ユーザーにとって、段ボールは何よりも大切な資材。段ボール業界が認識している以上に大事だと思われている。その証拠が、本紙ウェブへの盛んなアクセスだと思う。

▼需要側は何でも知りたい。業界側はええカッコしいで、隠そう、隠そうとばかりしてはいないだろうか。情報と現状認識の共有化こそが、地位向上の決め手だと思うが。