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1月動向、段ボール需要も上昇気流に 2006-03-30

平成18年1月の段ボール生産(確報)が9億5,584万1千平米、前年同月比1.7%の増加と発表された。速報段階ではこの確報値より1,400万平米も多く、前年比3.2%増と発表されており、最近では速報値と確報値の誤差がほとんど無かっただけに、この大幅な下方修正はかなり唐突な印象となっている。内訳をみると、一貫消費が前年比2.1%増、シート出荷が同1.1%増で、生産と合わせ、いずれも前年8月からこれで6カ月連続のプラス。春需要シーズンには「3%」台の伸びも期待できそうだ。

電器・繊維も水面上
平成18年1月の段ボール生産を地域別に見ると、平成17年の年間生産でもマイナスだった日本列島北端の北海道と、南端の九州だけがそれぞれ1%台のマイナスで、その他の6地区はプラス。そして、この6地区のうち中国を除く5地区が8月以降6カ月連続プラスということで、図柄としては、列島中央の関東・中部・近畿から先行して景気が上向き、そこから次第に景気が拡散して行くような形になっていると思われる。
1月の伸びが最も高かったのが「近畿」で、前年比3.9%増。次いで「中国」も3.6%増で、中国の場合は東北・関東と並んで平成14年以来4年連続の増加だが、17年はわずか0.2%プラスだから、年明けとともに急速に追い上げてきた形にもなっている。
その点、「近畿」は昨年4月および6月は4%台の伸び、そして8月以降の6カ月間のうち4%が1回、3%が4回、2%が1回という状況で、全国のトップを切って"数量景気"型の好況に一歩大きく踏み出してきた形になっている。
近畿の場合、その好調を支えているのが実は「シート出荷」。「地域別シート出荷推移」表にみる通り、近畿地区のシート出荷は、平成17年3月からは11月を除いて毎月、前年比3%以上の増加。6月は6%、8月と12月が5%、最も小さい伸び率の11月でも2.8%だから、常時3%以上の好調さで、その勢いが1月にも引き続いて3.6%増につながった形になっている。
段ボールの景気回復の場合、先駆的な兆候が「シート出荷」に現れることが体験的に知られている。そういう意味で、まずそれが近畿で表面化したが、同じ表で確認される通り「中国」のシート出荷がこの1月には6.6%増である。よく見ると11月、12月にも5%台の数字が出ている。つまり3カ月連続5%以上の伸びが続いているのだから、景気の波が、近畿から中国に伝播されたという言い方ができるかも知れない。
次に、中部経済は、自動車産業を筆頭に、全国でも一番先頭に立って走っているという定評なのに、段ボールは実は余りよい数字ではなかった。それが、12月〜1月のシート出荷が2カ月連続で3%台の増加。動きが出てきたわけである。
それから東北のシート出荷が1月に突然、3.6%の伸び。関東は1月が0.4%減と"1回休み"の形だが、実は前年8月以降の5カ月間、シート出荷は常に2%以上の増加できているということである。
まず数量景気型の展開
従って、「段ボール生産月報」の全国数字だけを見ていると発見できない景気の流れが、以上のように底流で広がってきていることが確認されるわけである。
需要部門別には、電気器具・機械器具用で動きが始まった。すなわち、平成17年は1月〜11月がマイナスで、このため年間合計でも前年比1.6%の減少となったが、12月に初めて1.0%増と浮上、18年1月は更に2.5%増へと増加幅を拡大している。
このほか、繊維製品も平成17年は0.9%のマイナスとなったが、月次別の推移を見ると、8月が2.6%の増加、9月が0.4%増、更に10月も2.6%増と3カ月続いてプラスとなっており、その流れを引き継いだように、1月には1.2%増と、いわば"底入れ"気配の数値となってきている。
この結果、需要部門別で1月にマイナスだったのは「陶磁器・ガラス製品・雑貨」だけ。段ボール需要もいよいよ上昇気流に乗ってくる気配となっている。