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原紙メーカー各社が段原紙値上げ発表 2008-06-30(第1009号)

日本大昭和板紙(株)では6月17日、段ボール原紙、その他板紙、及び白板紙の価格修正について下記の通り発表した。

  • 段ボール原紙=値上げ幅キロ10円以上、9月21日出荷分より実施
  • チップボール・紙管原紙・石膏ボード等=値上げ幅15%以上、9月21日出荷分より実施
  • 白板紙=コートボールの値上げ幅15%以上、特殊板紙10%以上、10月1日出荷分から実施
[実施理由]
「昨今の古紙・チップ・パルプ・重油・薬品等原燃料の上昇は止まるところを知らず、また上昇幅も予想を上回る状況となっております。これに対し、当社は自助努力によるコストダウンを継続的に行ってきましたが、今後とも更なる品質向上と安定供給を継続するためには、再度、価格修正をお願いせざるを得ないと判断しました」。

大王製紙(株)は6月23日、段ボール原紙の全品種について、10月1日出荷分からキロ当たり10円以上(約20%)の値上げを実施すると発表した。品種別の改訂額はKライナー・ジュートライナー・中芯・白ライナーはそれぞれキロ当たり10円以上、カラーライナーはキロ20円以上となっている。
この背景について、同社では次のように発表した。
「当社は段ボール原紙の主原料である段ボール古紙をはじめとした原燃料価格の上昇が続く中、昨年9月に価格改訂を行いました。しかし、その後も高騰の続く原燃料価格は予想をはるかに上回る水準で推移しており、生産の効率化・経費節減など自助努力によるコストダウンだけでは吸収できない状況となっております。従って、今後とも製品の安定供給や品質・サービスの維持・向上を継続していくために、今回の価格改定に踏み切らざるを得ないと判断いたしました」。

レンゴー(株)では7月1日、板紙製品・段ボール製品の価格改定について次の通り発表した。

[板紙製品]
  • ▽ライナB級=現行価格比15%以上
  • ▽ライナLC級=18%以上
  • ▽中しんMC級=20%以上
  • ▽白板紙15%以上
  • ▽紙管原紙・その他板紙15%以上
  • ▽実施時期=08年9月21日納入分から
[段ボール製品]
  • ▽段ボールシート=8円/m2以上
  • ▽ケース13%以上
  • ▽08年10月1日納入分から。

同社は、この改定の理由として、次のように説明している。

「当社は、昨年秋、段ボール製品と板紙製品の価格修正をお願いいたしましたが、その後も外部経済要因の激変により原燃料価格が高騰しつづけ、板紙・段ボール業界全体の交易条件が著しく悪化しています。昨年7月時点と比較して原油価格が2倍近くとなる中で、エネルギーコスト(重油・ガス・石炭・電力)が原単位で約2倍、主原料の古紙価格が約1.5倍、薬品・コーンスターチなどの補助材料コストが約1.5倍、更に印刷インキの上昇や配送運賃にサーチャージの負担が加えられ、大幅コストアップとなります。

このような世界的資源・エネルギー価格の上昇は、わが国全体での交易条件の悪化をもたらしており、もはや一企業だけで対処できる状況ではありません。もとより、当社では、生産の効率化や省資源・省エネルギーを念頭においた生産性の向上、経費の節減など懸命なコスト吸収に努めておりますが、主要原燃料の急激かつ大幅なコスト事情悪化は、自助努力の限界を超えており、今後とも段ボールをはじめとした当社板紙関連製品の更なる品質向上と安定供給を継続していくためには、板紙・段ボール業界全体の交易条件の安定が必要であり、価格調整により外部経済要因悪化を吸収せざるを得ない状況となりました。

なお、当社では今後、環境対策やトータルコスト削減策として、効率的な最適パッケージの開発にさらに努力するとともに、低CO2社会の実現に向けたカーボンフットプリント(CF)の数値表示も検討してまいります」。