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"サービス産業"が壁際まで 2006-04-15(第953号)

▼新聞・テレビで毎日のように景気が順調に上向いているとの報道が続いている。実際に周囲の状況を見渡してみても1年前、半年前とはかなりの雰囲気の違いが感じ取られるようである。

▼それから、いまは何よりもこの厄介なデフレ経済からの脱却が先決ということで、消費者物価の上昇という点については社会全般に"寛大"というより寧ろ"歓迎"のような気分も漂ってきている。だから、三大都市圏の中心地域の地価上昇についても歓迎ムード、むしろ地方の依然とした地価下落が嘆かれる趣さえあって、それと永年フリーズされてきた一般消費物資、各種商品の値上げ予定なども、好意的なスタンスで取り上げる経済記事が多くなっている。

▼ちょうど、そういう折柄の段ボール値上げで、段ボール業界各社はいまわき目もふらずそれぞれの得意先との交渉を進めている。そういういまの時点で、過去の2回の段ボール価格交渉を振り返ってみると、前2回とも如何に支援材料のない、孤独な戦いであったかが思われるようである。

▼仲間うちの足の引っ張り合いも、いまとは比較にならぬほどあったし、世間の目も「値上げなど飛んでもない」から「原紙の値上げなど押し返したらいいじゃないか」というような具合だったのだと思われる。

▼だから、色んな商品自体が値上げに動き始めたいまは、充分に意を尽くした説明と、相手の立場への対応を尽くして、なんとか段ボールの事情への理解を得ることが必要だし、そういう意味でのチャンスが、やっと訪れてきていると思われる。

▼それと、これまでは全くなかった現象だが、値上げ交渉が成立する見込みが無いというような相手先に対して、交渉を断念、取引関係をやめたというような話題がかなり聞かれるようになった。

▼"サービス業"が、壁際まで追い込まれている。