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値上げ値下げ交錯時代に 2008-08-30(第1013号)

段ボール原紙及び段ボール製品の「10月1日同時値上げ」がいよいよ翌月に迫って、段ボール加工業界各社は、9月末日までにそれぞれ納入先ユーザーの事前了解を取り付けるべく、靴底をすり減らす毎日。

そうした中で、こんどの段ボール原紙値上げの根本原因である段ボール古紙及び原油価格の一部に、3月ごろの最高値からやや下落の動きも見られるものの、原紙メーカーの手元にはこれまでの赤字が累積、当然、加工業界は原紙高への対応をせざるを得ないことは明白。値上げに向けた一直線の動きが鮮明となっている。

更に、これまでになかった現象として、段ボール製品の主要なユーザー先がほぼ同時的に製品値上げを進めており、中でも段ボール需要全体の過半を占める食料品が全て原材料高の直撃を受けた価格転嫁の渦中にあることが注目される。

これは、原料高・製品安に何度も苦しみながら、ユーザーの理解が得られず、価格転嫁に失敗しつづけた段ボール産業からすれば、いわば"天佑"ともいうべき環境となっており、同時に、前2回の石油危機時と似通った世界的な物価変動期・移行期ということで、そういう非常時に強い段ボールの特質が、今回の値上げ局面でもストレートに反映されると見られる。

10月は、ほとんどのユーザーの定例の契約更改期。業界目標の「10月分から15%アップ」が正に浸透必至の形勢となってきている。