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「あと半月が生き残りの主戦場」 2008-10-15(第1016号)

▼段ボール会社の誰もが席の温まるヒマもないといった毎日。ちょうど11日〜13日の三連休でひと呼吸おいて、第三週の14日からがまた追い込みの挨拶回り。ある社長が言った。「油屋さんならペーパー1枚で済むかも知らんけど、われわれだと、ペーパーでなんか交渉したら、ペーだけですぐパーだから」と。

▼一日に人に会う数には限度がある。まず相手先の都合を聞かなければならない。都合がよろしいとなって初めて動き出せるのだが、値上げという用件は、決して喜ばれる話ではない。それも押して行かなければ、こんどの紙代が払えない。「生き残るための戦い」という話をどこでも聞いた。

▼あと半月が、その戦いの主戦場だろう。たまたま、そのちょうどピッタリのタイミングで、日経市況に「段原紙・白板紙とも満額で値上げ浸透」の記事が出た。段ボール箱の価格は、原紙がなんぼで決まるわけだから、それが確定したことで、詰めの交渉があちらでもこちらでも一斉に開幕した。ここまで来ると、段ボール値上げも「浸透した」と大勢判断してよいことになる。

▼もう少しぜいたくを言えば、その後の諸費値上がりのコストをどう見てもらえるか。実は段ボール用資材・副資材のコストアップ分を段ボール業界はまだほとんど払っていない。段ボールが上がったら、そのような周辺への目配りが必要だし、ようやく出来ることにもなるのだろう。

▼そういう色々なことがあって、しかし業界の空気がこれまでの毎年の値上げ時と違って、何となく明るいのが印象的である。みな、値上げが浸透することを確信しているということなのだろう。

▼毎日の新聞・テレビをみると、欧米金融機関の大変な話ばかり。日本でも株価こそ下がったものの、金融機関の揺れは全くない。欧米は、日本の後ろを追い続けるのか。