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「人が人として生きるために」 2008-11-25(第1018号)

▼「人が生きて行くためには何が必要か」という点については一番根元的には水と空気と太陽(エネルギー)だと誰でも考えている。それから一歩進んで、現実の生活となるとどうだろうか。「衣食住」という答えになるのだろうか。

▼ところで、水・空気・太陽は人間が生きる上で不可欠のものには違いないし、環境意識の高まりにつれて、社会的なテーマになる機会が増えていることも確かだけれど、同時に、あって当たり前のものだから、それをいつも意識しないと生活できないわけでもなく、むしろ、そのことが地球環境問題の根底にある難問なのであろう。

▼ところで、そこから衣食住に行く前に、案外、ほとんど意識されていない「人間として生きるために不可欠なもの」の存在がある。それが「段ボール」だと思われる。

▼意外だが、衣も食も住も、段ボールがあってはじめて得られるものであって、衣食住が自分で歩いて来ることはない。

▼非常に逆説的な言い方だが、人が生きて行く上で不可欠の衣食住も、常には意識されない脇役の段ボールがあってこそ、主役の役割を果たせるということなのである。

▼このごろ、いろんな人に「段ボールは最近いいそうですね」と言われることが多くなった。米国の巨大なビッグスリーが倒産しかねない情勢である。アメリカ最大の銀行グループすら、政府の支えがなければ立っていることが出来ないという事態である。そういう中で段ボールの値上げが浸透し、強力な輸出産業がマイナスする一方で、製紙は特に段ボールのお陰で収益向上という文字が新聞紙面に躍るのだから、世間的な認知度が高まるのも当然だろう。

▼それで、考えてみるとというのが、上述の事柄である。段ボールは勿論どこまでも脇役。これからも、渋い脇役で光り続けて欲しいものである。