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仮儒反動、11月2ケタ減 値上げ効果が減殺 2008-11-25(第1018号)

段原紙需給動向段原紙需給動向

9月の段ボール原紙生産量が81万2千t、同じく10月の生産量が81万2千tと生産量はほぼ同じだが、国内出荷量は9月が85万8千tに対して10月が77万2千tと8万6千tの減少、そして月末在庫量は9月末の29万1千tから10月末32万5千tへと3万4千tの増加だった。このほかに外需、つまり輸出は9月が6千t、10月が5千tと1千t差でしかない。あとは、自家用が9月3万7千tから10月5万五千tに1万8千tの増加があったこと。それが今年9月から10月にかけての仮需を含む主な原紙需給の推移だった。

原紙段階の仮需は9月、それが段ボール製品段階になると10月と、1カ月のズレになる。だから、仮需反動の需要の目減りは、原紙は10月から始まり、段ボール製品は主として11月からとみられる。

現時点では段ボール統計の10月の数値がまだ発表されていないため、同月の原紙から最終需要まで一貫した需給状況を十分に把握することはできないものの、業界各社間に伝えられる11月の需要状況は、仮需の反動減及び世界経済変動に端を発した景気後退での需要減、それとカレンダー効果(今年11月の稼働日数は18日、前年11月は21日で3日少ない)による減少を折り込んで、前年比で15%以上のマイナスが全体的な平均の状況とみられている。

段ボール原紙は、すでに仮需反動減および最終需要の縮小にともない2割減産ペースが年内から1〜3月の不需要期にかけて現実となってきた状況。このため7月時点での想定になかった減産コストが数円程度にまで膨らみ、燃料高に取って代わるコスト要因に急浮上、また中国動向との見合いで現状維持(キロ18円)の古紙購入価格からも、キロ10円アップによる収益改善効果が現状では思惑外れの事情ともなっている。

現実に、段ボール古紙に対する中国の買いが止まって、国内の在庫が増え続けているが、中国での古紙の在庫調整完了・買い出動が1月末の旧正月明けとの公算が強く、その見極めがつかない限り、原紙メーカーも身動きがとれない状況。

年内いっぱいは、そういう膠着状態が続きそうだ。