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平成20年の回顧と展望 2008-12-25(第1021号)

平成20年がもうすぐ終わる。段ボール業界は昨年につづいて段ボール原紙の値上げに伴う価格修正活動に奔走したが、前年に引き続いて相応の成果をあげ、ごく大ざっぱな目算では、段ボール原紙の通算キロ20円アップに対し、段ボール製品価格は、シート・ケース込みの総平均単価でm2当たり通算13円前後の修正を達成したとみられている。世界経済情勢の緊迫する中であったため、タイミングを誤れば大きな誤算を生じかねない状況だったが、そういう意味でもベストの結果が得られたとの印象が極めて強いようだ。

来年のことを言えば「鬼が笑う」とされるが、段ボール産業の前途に待ち構えているのが「原燃料安時代」であることは間違いない。そして、その現実を直視することから、来春がスタートすることになるだろう。

そのことについて、業界では一般に大きな不安をもって語られることが多いのも事実。だが、以前の業界と現在の業界との違いが、先の原紙値上げ及び製品値上げの際に画然と認識されたのと同じように、そのような以前の観念での「環境悪」を乗り越えて行くパワーが既に備わったと見る向きが多いのも事実である。

原燃料安時代に最も強力な圧力にさらされるのが段原紙メーカーだが、これまでの重油高・古紙高その他の高コスト費目がやや緩和されたとはいえ、なお継続中だから、まず3月までの今期中には何も動けないのは当然として、早晩、いわゆる「チャンピオン交渉」が大手ユーザーとの間に交わされることになる。その場合に、開示される原燃料コストの変化に応じた価格対応が、オープンな情報環境の中で公表されることになると予想される。

段ボールシートの原価、ケースの原価は原紙価格から正確に算出可能だから、仮に原紙のコスト安分が幾らとなれば、製品価格にも粛々と反映されるだろう。その道筋が見えてきた。