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「23年ぶりの円高不況の再来」 2009-01-15(第1022号)

▼1985年9月(昭和60年)ニューヨークのプラザホテルで開催された先進5カ国蔵相会議いわゆるG5で、当時のドル高是正と、各国の内外不均衡の是正を目指して合意されたのが「プラザ合意」。このプラザ合意こそが、80年代半ば以降の外国為替市場での円高・ドル安基調を促した通貨政策の歴史的転換点だった。演出したのは当時のレーガン政権。

▼このプラザ合意を軸に各国が市場でドルを一斉に売る協調介入を開始、合意前に1ドル240円台だった円が、1年後の1986年半ばにはG5の想定も越える1ドル150円台まで急騰した。

▼この切り上げ巾は、IMF方式では切り上がった円平価に対する上げ巾となるから、端数まで計算して実に55%もの大幅上昇ということだった。

▼当時の激震のような円高に比べると、実は今回の円高の上昇割合は、それほど大きくない。その代わり、アメリカ市場での金融破綻から来る実体経済悪化の影響が極めて大きく、円高以上の経済上の脅威が日本国内にも拡散されつつある。

▼1985年当時のプラザ合意による円高を日本企業は2〜3年で乗り切り、以後は「円高好況」に移行し、また円高不況対策としての通貨供給量の拡大から、昭和60年代末から平成初年にかけてのバブル経済を生み出すこととなった。いま、世界中が金融機関や基幹産業へのテコ入れのための金融支援を進めている。その結果がどうなるかは予測不可能だが、いずれにせよ、世界的にバランスの崩れた経済状況がやがて出現する懸念が大きいように思われる。

▼日本の製造業は、円高不況などの逆境をバネに更に体質を強化、競争力を高め、世界市場をわがものとしてきた。今回もおそらくそういう結果に向かうと期待したい。

▼段ボールは食品主体の内需型。海外不況には強い体質なのだけれど。