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「粛々と段ボール値下げが進む」 2009-03-30(第1027号)

▼米国の段ボール原紙の生産は1月が前年比16.7%減、2月13.7%減、段ボール出荷が1月13.7%減、2月12.7%減となった。中国は1月の紙・板紙生産が12.0%の減少。日本の段ボール原紙生産は2月が20.5%の減少、2月の段ボールの生産は14.4%の減少となっている。

▼正に世界同時不況の光景で、甲乙付けがたい状況が浮かんでいる。このあと、どういう経過を辿るのか、もちろん国ごとに歩む道は多少違うだろうが、いまの景気の底がやがて底ばいから多少なりとも上に向かう軌道を辿ることになるのか、或いは二番底、三番底のような経過をたどるのか、いずれにしても、われわれは日本の状況分析もさることながら、アメリカと、そして中国の趨勢に目を凝らさなければならないようである。

▼日本の段ボール事情でいうと、目下は昨年秋に膨れ上がった仮需による過剰在庫の消化コースを辿っていることになる。世界不況、かつ年間でも最閑散期に在庫調整を進めなければならなくなっためぐり合わせだから、何といってもキツイこと限りないし、これは2月の段原紙生産の前年比20%減にもはっきり投影されているわけである。

▼ただ、楽観的な言い方にそぐわない周囲の事情ではあるが、段ボール原紙の在庫調整が目下、急速に進行中であって、これは、製紙大手が軒並み50%減産のような極端な生産体制をとっているところから、その中の一部門である段ボール原紙もそういう社内の空気に煽られて、かなり思い切った減産・在庫調整を仕掛けていることも確かなようである。ということは、連休明けとか、青葉若葉の6月ごろともなれば、それなりに一段落の雰囲気が生まれてくるのかも知れない。

▼そうした業界の流れと平行して、段ボール価格の値下げが粛々と進んで行くことになる。