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前回の半分値下げ、業界の足並み揃う 2009-03-30(第1027号)

本紙の調査によれば、統合大手をはじめ段ボール各社が、段ボール原紙全品種キロ5円の値下げに伴う段ボール価格修正措置として、(1)昨年10月の原紙値上げに際し個々のユーザー先の承認を受けた段ボール値上げ分の2分の1を値下げする、(2)値下げの期日は前回即日値上げを受け入れてもらった納入先については即日、(3)その他の場合は値上げが認められた日時までの日数(月数)を値下げ猶予期間とすることなどを主要な骨子として、ユーザー先との交渉を開始しているが、ユーザー先からも格別の異論がなく迎えられている模様だ。

4月1日出荷分からの段ボール原紙キロ5円の値下げについては、一部の大手ユーザーからメーカーに対し「なぜ5円なのか」「もっと大幅な値下げが可能ではないか」といった声がかなり強く寄せられた模様だが、メーカー側は製紙産業全般の苦境を説明すると同時に、向こう半年の期間のコスト変化を慎重に検討の上、半年後に再協議することで了解を取り付けたとされる。

全品種5円の値下げで、公式表示はKダッシュライナー80円、Kツーダッシュ74円、Kスリーダッシュ69円、Cダッシュライナー62円、中芯原紙D級57円見当に変わる。

一方、段ボール価格については、上記の事情から、値下がりの時期がシートの場合で5月連休明け以降、C5シート基準47円見当の公式表示に変わる見込み。問題は、やはりケース。何分にも件数が極めて多いことと、前回の値上げ浸透状況にもかなりの差異が見込まれるため、当然、即日もあれば、最長で3カ月、つまり平成21年1月からの実施というケースもあったとみられる。ということは、新値更改のわずか3カ月後に値下げの協議というケースもあるということで、上記の「値下げ方法」の妥当性が改めて浮かんでくる状況ともいえる。

それと、段ボール価格のアップ・ダウンのうち、特にダウンの場合は、従来、何の理論的な裏付けもなく、ただ下げた、或いは戻したという状況だったから、今回の値下げ局面は、従来とはっきり一線を画す論理的、理性的な値下げとなる。

段ボールの場合は、原料古紙価格の不安定性が基盤の部分にあるだけに、常に変動を視野に入れておかなければならない宿命にあるが、さし当たり向こう半年が次の新価格時代となる。