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「結局は同じことの繰り返しか」 2009-06-15(第1032号)

▼世の中は万事繰り返しなのかも知れない。色んなバブルがある。オランダでは昔、チューリップの球根のバブルがあったそうだし、日本では何分にも国土の面積が小さいからということで、土地・不動産・建設・金融・証券の地価バブルから、ゴルフ会員権などまで果てしなく広がって、その挙げ句に破綻した。

▼かと思うと、アメリカはさすがにデカくて、世界中を巻き込んで、しかし、それも最後は破綻という結果となった。

▼2000年ごろのITバブル崩壊の際もそうだったのだそうだが、大きな損失を蒙れば誰だってそれを取り返しに行く。リーマン・ブラザーズ破綻で突発した感じの今度の世界バブル崩壊も、ITバブルでの損失を住宅バブルで取り戻そうとした投機資金のエネルギーが非常に大きく反映されたもののようである。

▼それで、最近1〜2カ月の金融市場の落ち着きや株価の上昇、原油の値上がり、穀物などへの投機資金のうごめきなど、また、結局はバブルにつながりそうな世界のカネの流れをイメージさせるようでもある。

▼こんどは、世界中の政府が不況対策の名の下に政府資金をドカン、ドカンと金融市場に放出し、それがまだまだ続いている最中だから、これがバブルにならなければ「なぜだ」というような不思議なことで、それは必ずやってくるのだろう。

▼経験則に照らすと、段ボールの原材料も必ずや上がるだろう。原燃料高を引き金に、いずれまた一昨年以来の繰り返しが訪れても、決して不思議ではない気がする。

▼結局、人間の強欲がなせるワザなのだろう。その点、むかしの日本人は偉かったと、しみじみ思われる。「足らざるを常と思えば不足無し」。徳川三百年を作った人はそう言ったが、考えてみれば、資本主義も何にもない時代だったからこそ言えたことなのだろうか。