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月間50万tもの奔流となって 2009-06-30(第1033号)

▼米国の紙・板紙生産量は2006年(平成18年)には9,676万1千tだった。同年、中国の生産量は6,804万tだったから、米国は中国を30%も上回る製紙超大国だった。ただし、その年の米国の伸び率は0.7%、中国は21.4%で、「この趨勢が続けばという予感」が持たれる事情でもあった。

▼2007年に、米国の紙・板紙生産量は14%減少、8,317万3千tとトン数では150万t減少した。一方、中国は14%増加の7,787万tと、トン数では100万t増加したから、2007年の1年間で米中両国の差が一挙に250万tも縮小した。

▼因みに、日本の紙・板紙生産量は、1996年(平成8年)に3,000万tに達したあと、2008年まで3千万tラインを挟んで増減を繰り返す形のまま推移してきている。つまり、米中の物語は、日本の生産量の2倍以上のレベルでの話なのである。

▼そして、2008年1〜2月には、まだ米国が月間100万tも多い状況だったが、3月以降は中国が逆転、結局、年間トータルで中国が430万tも米国を上回って、主要製紙国の王座についたということである。

▼ところで、08年の年間の差が430万tだったのに対して、09年は1〜4月の4カ月だけで既に411万tもの差になっている。ということは、年間では、あるいは1千万tもの差に拡大するかも知れないという予感すら持たれるだろう。

▼中国製紙産業のバイタリティは、世界中、特に先進諸国からの古紙輸入が原料基盤となっていること。欧米先進諸国にすれば都市ゴミ対策の一環でもあり、国家間の持ちつ持たれつの関係でもある。

▼そして昨年来、日本の製紙の大減産で引き取り手のなかった古紙が、いま、月間50万tもの奔流となって中国に向かっている。結果は、どうか。