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王子製紙の第1四半期決算 2009-07-30(第1035号)

▼平成21年1月〜6月の紙及び板紙の生産・出荷・在庫高表がまとまった。それによると、同期の紙の生産量は771万8,482t、前年同期比20.7%の減少、出荷が775万8,736t、同20.0%の減少となり、この結果、6月末在庫は149万3,584t、在庫率112.1%(対6月出荷比)となっている。

▼これに対して、同期の板紙の生産量は496万5,464t、前年同期比15.5%減少、出荷が494万9,652t、15.2%の減少となり、6月末在庫量は57万3,779t、在庫率は64.0%となっている。

▼ということで、紙の生産・出荷の20%減に対して板紙は15%と5ポイントほどマイナス幅が低いが、板紙全体のおよそ8割を占める段ボール原紙についてみると、特に在庫率が52.5%と圧倒的に少なく、つまり在庫調整が1〜6月の上期で、ほぼ完了に近づいてきていることが分かる。

▼とは言え、紙も板紙も昨年秋以降の世界的な経済危機の影響をもろに受けて、需要の激減により甚大なダメージを蒙ったことは確実だが、特に紙の関係は減産幅が20%かそれ以上、6月末の在庫率も2ケタに収まっているのは新聞用紙の88%と上級印刷紙92%の2品目だけで、紙全体の6割を占める印刷・情報用紙の在庫率が124%と高止まりしているのが、今もなお現状となっている。

▼だから、経済紙の論評など、どこか"紙叩き"風な印象があって気の毒なのだが、そうした折柄発表された王子製紙の第1四半期決算は、なんと売上高こそ2ケタマイナスながら、特に営業利益は35.3%増と、度肝を抜くほどの大増益。通期では営業利益500億、経常利益400億、純利益200億という予想。

▼「製紙」のマイナス・イメージを吹き飛ばすほどの効果がありそうだ。