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「業界の耐久力が試されている」 2009-08-10(第1036号)

▼レンゴーが8月4日、平成22年3月期の第1四半期連結業績を発表した。前期(平成21年3月期)に増収、2ケタ増益(営業利益18.9%、経常利益13.1%、当期純利益38.4%のそれぞれ増益)を達成したあと、更に当第1四半期には需要減で売上高こそ6.4%の減収となったものの、営業利益が80.9%、経常利益71.1%、四半期純利益は100%増、つまり2倍になるという好決算である。

▼ここに至る以前、つまり平成19年3月期、および平成20年3月期は、逆に2期連続の2ケタ大幅減益決算だったから、ここにきてようやく逆転、埋め合わせをつけた形ともなった。

▼段ボール業界各社の業績は、レンゴー決算から類推すれば「当たらずとも遠からず」とよく言われる。もっとも、業界各社は段ボール原紙部門を持っていないから、その分が違うわけだが、原紙部門を持つレンゴーといえども、最終製品の段ボール箱の収益、価格の良し悪しで業績が決まることに変わりはない。

▼つまり、平成20年春までの段ボール業界は、全ての会社が前途にあまり希望の持てない状況だった。ただ、前年の19年後半の価格修正がそれなりに浸透した結果、平成20年にはその効果で、少しずつ業況が改善した。

▼そして、20年10月からの原紙値上げ10円アップと、それに伴う段ボール製品価格の全面浸透で、業界全体が体勢を立て直し、更に、今年4月から段ボール原紙のキロ5円値下げにともなう製品の半額値下げがあったものの、一切混乱無しで対応したことにより、本来の安定基盤が損なわれることはなかった。

▼業界が窮地を脱したのはつい先ごろのこと。そして、その直後にリーマン・ショックに端を発する世界経済の収縮がやってきた。余震がなお続く中で、業界の耐久力も試されているようである。