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平成21年の前半戦終了 2009-08-10(第1036号)

平成21年も、「旧盆夏休み」の折り返し地点まで来た。リーマン・ショック以来の世界経済、さらには日本経済が激しく揺れ動く中で、段ボール産業も需要の縮小で一時は非常に強い危機感が持たれたが、それから10カ月余りが経過した現在時点では、別項、レンゴー決算の例にも見るとおり、21年4月〜6月期時点では、昨年の段ボール製品価格修正の結果、及び相対的には原燃料価格の沈静化などが幸いして、過去数年間で積み上げてきた安定状態がそう大きくは損なわれずに済んだことが改めて確認される状況ともなっている。

中でも業界の安定化に大きな力となったのが、段ボール本来の需要構造上の強みで、すでに統計の判明している21年1月〜5月の実績値で、最大の需要項目である加工食品が前年同期比0.3%減少に止まり、青果物及びその他の食料品も7%台の減少に止まっていることにより、前年の価格修正の効果を勘案すると、食料品部門は確実にプラスという状況となっている。

特に甚大な減少となったのが、段ボール需要の中でも最も高額な分野である電氣器具・機械器具用、すなわち自動車・家電・精密機械・工作機械など日本の誇る最先端の輸出産業分野だが、上記の1〜5月の統計実績で前年同期比23.5%の減少となって、この分野を主要納入先としている段ボール会社が、食品などを主要納入先としている会社に比べ、より大きな打撃を受ける結果となった。

ただ、この最先端分野が20%以上も減少するなどという事態は段ボール統計史上でも初めての出来事。事実、リーマン・ショックから10カ月余りを経過して、すでに底入れから反転への兆しがこの産業分野でいわれ始めており、世界的な金融危機の影響による大きな挫折を経て、さらに強力な国際競争力を持つ産業として復活することが期待されている。

電氣器具・機械器具用の23.5%減に次ぐのが、その他(紙製品など)、陶磁器・雑貨、繊維製品などの10〜12%の減少だが、それらを含めても、1〜5月の累計で7.3%減に止まっている。

ただ、その反面で、半製品のシートの形で出荷される分野が17.7%減と、特に大きな打撃を受けていることが浮かんでいる。従って、段ボール業界の安定度はそう大きくは揺らいでいないというものの、分野、分野で明暗は様々という形でもあり、特に前半戦最後の夏場の天候不順で、夏物商品の荷動きが極めて低調だったことも大きなマイナス材料となっている。