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猛烈な膨張続く中国製紙産業 2009-08-30(第1037号)

▼中国の紙・板紙生産量が驚異的な伸びをみせている。といっても、これは、いまに始まったことではなく、2006年が前年比21.4%増の6,800万tから、2007年は14%増の7,800万t、北京オリンピック本番の2008年には7.7%増の8,400万tという勢い。

▼この間に、2006年に9,676万1千tだったアメリカが、2008年までに7,958万7千tへと縮小したため、製紙国トップの座が同年から中国に変わったが、問題はその後である。

▼北京オリンピックが終わり、世界経済がリーマン・ショックに揺れて、さすがの中国の製紙産業もここで成長一巡かと観測された。事実、2009年1月には前年11月から3カ月連続マイナス、かつ前年比12.6%減の554万tまで落ち込んだものの、2月から立ち直って、3月には2.7%増、4月4.4%増、5月は7.7%増の800万t目前にまで達したあと、6月が再び2ケタ増加の15.7%増、852万6千tに達したという経過である。

▼この勢いが続けば、ごく単純な計算で、2009年には1億tの大台を突破する。過去10数年もの間、3千万tラインで推移、成長限界に達した形の日本の製紙産業と比較すると、まるで夢のような現実だが、日本の13倍の人口ということを考えると、そうであっても当然のような気がしないわけでもない。

▼ただ、これほどの産業規模に達したあとも、いまのような勢いで経済が持続するものかどうか、オイルショックやバブル崩壊で何度も陥没の憂き目を経てきた日本人の目から見て、中国だけがバブル経済に免疫があるとはどうも思えない。

▼さて、8月30日の衆院選。民主党の300議席を越す圧勝と、古い顔ぶれの政治家たちの相次ぐ落選が決まった。日本にも新しい風が吹く。