特大


業界フラッシュ

ホーム > 業界フラッシュ > 1〜6月、加工食品がプラス転換

1〜6月、加工食品がプラス転換 2009-08-30(第1037号)

四半期別四半期別

平成21年6月の段ボール生産が10億9,447万7千m2、前年同月比3.8%の減少と発表された。2月の前年比14.2%減は前年同月がうるう年の関係で稼働日数が1日多く、それがカサ上げされている関係。また、5月の11.4%減も、今年5月の稼働日数が前年より2日少なかった関係で、結局、3月が2ケタマイナスの大底となった形。

このあと7月以降、プラス浮上のチャンスをうかがう経過となるが、今年の夏が天候不順で例年のようなシーズン需要の盛り上がりに乏しく、9月以降の情勢次第の形となっている。

平成21年1〜6月の推移を四半期別にみると、下掲表の通り、平成21年第1四半期.第2四半期とも、平成20年第1四半期以来の流れを受けて、それぞれ前年同期比マイナスを続け、これで生産は6四半期連続、また一貫消費は20年第3四半期のプラスゼロをはさんで3四半期連続、そしてシート出荷はこの表には出ていないが、平成18年第3四半期から12四半期連続のマイナスとなっている。

一貫消費がプラスゼロになった平成20年第3四半期には、段ボール製品値上げ(20年10月)直前の仮需の影響などもあったと判断される。しかし、その前倒し分も以後の数カ月で消化され、そういう環境下で一貫消費は平成21年第1四半期から第2四半期にかけて4.2ポイント上昇、シート出荷は3.4ポイント上昇、生産はそれを足して2で割った値の2.7ポイント上昇という推移になっている。

全国トータルで見るとそうだが、今回の世界的な需要収縮の不況局面では、日本の製造業の最先端に位置する特に自動車・家電・精密機械・工作機械などの輸出産業が大きな打撃を蒙ったため、地域的な産業立地上から、例えば自動車関連産業のウェートの大きい中部地区で段ボール生産が突出したマイナスになるなど、従来にない傾向も広がっている。

つまり、平成21年1〜6月の段ボール生産は全国合計では9.2%のマイナスだが、中部地区だけが14.4%減と2ケタのマイナスとなっており、また、リーマン・ショック以来の落ち込みからの回復という意味では、6月の九州が0.3%減、中国0.2%減、四国0.6%減と、いわば活気ある中国経済に近い地域の回復が早いという印象も持たれている。
この場合でも、まだ中部地区は7.3%の減少と最もマイナス幅が大きいが、しかし2月の20%を越えるマイナスからは大きく回復してきていることが強く印象づけられている。

数量は1〜6月9.2%減と2ケタ近い大きなマイナスだが、売上高に相当するシート・ケース合計生産金額は4.6%減と、その半分に止まっている。これは、前年の製品値上げの価格効果。同時に、この背景には原紙の値下がり効果などのコスト要因もあるが、そのように有効需要の収縮にぎりぎりの対応が出来ているということで、当面、需要の回復が大きくは期待できない中では、現状の価格バランスの維持こそが、なによりの重要課題という状況のようだ。