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八方ふさがりへの妙薬を何か 2009-09-30(第1039号)

▼「八方ふさがり」という言葉がある。ちょうど、いまのような世情や、経済環境とか、つい最近入れ替わったばかりの政権党の問題などが、この言葉との連想で浮かんでくるようである。

▼段ボール産業の場合もそうだと思われる。昨年10月、やっとの思いで段ボール製品値上げを果たした。2001年から数えると5回目だったそうだが、昨年10月の5度目までは、原紙の底値からの値上がりに製品値上げが追い付かず、収益は悪化する一方だった。

▼その間に、大元の段ボール原紙業界の合併・統合による体制整備が進んで、段ボール加工業界にすれば、いつも足をすくわれる思いだった「原紙から値が崩れる」悪弊は正されたものの、その反面では、以前のようには原紙代を負けてもらえることも皆無になった。

▼ということが、ユーザー業界にも透けて見えるようになったから、昨年10月値上げはユーザーの理解を100%取り付けた形で達成することができた。映画や、小説などの物語では、そこでエンド・マークが出るからOKだが、こと経済に関してはそうは行かない。

▼10月に喜んだときには既にリーマン・ブラザーズの破綻が決まり、段ボール値上げ浸透とリーマン・ショックの世界中への拡散とが同時進行の形だった。段ボール会社の大切なお得意さんの仕事がガタ減りに減ってしまったのだから一大事。かといって、段ボール会社がユーザーを支えてあげられるはずもない。せいぜいのところが、4月の5円分値下げだった。

▼さて、これからどうなるのか。希望的に言えば落ち込んだものはやがて回復する。需要も生産もそう。ただ、以前と違って、その回復には随分時間が掛かりそう。ということで、辛抱×我慢のような時代が続くが、気落ちするのが最悪だろう。

▼元気な民主党を見習って、何でも刷新・改革か。