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7月が想定外の天候不順、大打撃 2009-09-30(第1039号)

平成21年7月の段ボール生産が11億2,641万9千m2、前年比6.6%の減少と発表された。天候不順の雨天続きで「今年は夏がなかった」と嘆かれたが、お陰で夏場商品の代表的な飲料関係とか、そのほか様々な夏もの商品が一様に販売不振。例えば、果実類でも日本人に一番好まれるとされる桃なども、品質面から人気がパッとしない状況であった。さらに、9月30日発表の8月の段ボール生産速報は9億7,943万4千m2、前年比6.9%の減少と、7月からの夏らしい夏のない流れを更に引きついだ形となっている。

段ボール生産の8月速報が前年比6.9%減に対して、段ボール原紙の生産は64万4,359t、前年比15.0%減少、出荷(払出)が60万860t(16.8%)減とそれぞれ2ケタのマイナスがつづき、原紙メーカーにとっては近年にない夏場の需要不振と、それに伴う在庫調整のしわ寄せで一段と厳しい展開となってきており、このため例年以上に9月後半以降の秋需要が待望される状況。

段ボール原紙の現状の2ケタ減少には、前年10月の全品種キロ10円値上げに対応した当時の仮需(前倒し需要)で膨らんだ部分が分母にきている関係も大きいが、基本的にはやはり長引く需要不振によるもので、リーマン・ショック以来の自動車・家電・工作機械をはじめとする輸出産業がようやく回復に向かい始めたことや、また9月から比較的に好天に恵まれた状況、とはいえ、今年の台風の影響はどうかなど、段ボール原紙・段ボール製品ともに経済的要因と天候要因との両がらみの情勢となっており、そうした中で、やはり変動要因の少ない段ボール製品の底堅さが市場全体を支える形となっている。

段ボール生産の全国集計では、リーマン・ショック翌月の昨年10月から今年8月(速報)まで11カ月連続のマイナスで、地域別にもほとんど例外なく同様の経過となっている。

すなわち、昨年は地域別には北海道および九州がコンマ以下ながらプラス、残る6地域もすべてマイナス幅が4%台以下だったが、今年は1〜3月及び5月にほとんど全地区が2ケタのマイナスだったのが響いて5%前後のマイナスが四国と九州の両地域だけ。他は全て7%〜9%台と減少幅が拡大している。

そうした中で、今年は特に中部地区の不振がひときわ目につく。中部地区は昨年11月から今年5月まで7カ月連続の2ケタ減少で、6月に4.2%減、7月9.9%減と、ようやくマイナス幅の縮小が見え始めたところである。中部地区といえば反射的に自動車となるが、その自動車産業が世界的な需要縮小で到底信じられないほどの落ち込み。リーマン・ショックからの回復如何が、段ボール産業に大きなカゲを残す状況が続きそうである。

なお、1〜7月の需要部門別には、電機・機械の前年比20.4%減に対して食料品(加工食品・青果物・その他の食品)は1.4%減。うち加工食品は0.6%増となっている。