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「価格を大切に守る風土が育つ」 2009-10-15(第1040号)

▼上掲の「段ボール平均単価」の推移をみての印象はどうだろうか。シート・ケース込みの総平均単価は、昨年12月の70円78銭がピークだった。要するに、最大手クラスのユーザーも含めて、年末までに、段ボール製品値上げが「全面浸透」の形で達成されたという意味だと思われる。

▼そして、今年4月からは段ボール原紙が10月値上げ10円の半分、5円を値下げしたのにともなって、段ボール製品価格もm2当たり3円程度の値下げが"宣言"して実行に移された。この段階では、かなり不安に駆られた人が多かったと思われる。段ボール価格は、以前、値上げが終わった直後から値下がりが始まるのが常態だったから、半値戻しがそのキッカケになりはしないかという心配だったと思われる。

▼ところが、まだ7月までの推移しか判明していないものの、昨年12月のピーク価格70円78銭に対して、7月現在の総平均単価は69円09銭。つまり、まだ1円台の値下がりに止まっている。

▼この点については色んな解釈が出来るだろう。ただ、確実に言えることの一つが、「下げ渋っている」ことである。段ボール会社が、以前のようには、気前良く、値下げでモトも子もなくしてしまうのではなくなったということだと思われる。

▼価格を大事にする習慣とか体質が、段ボール業界に育ち始めたと信じてよさそうである。

▼というのも、外界は猛烈な嵐。リーマン・ショック以来、GMばかりではなく、日本の誇る最先端企業群までも莫大な損失を出す未曾有の危機。そういう外部環境下だから、なおさらのこと、この数字の物語る意味は大きいと思われる。

▼リーマンから1年、外部環境が好転し始めたのも事実だけれど、回復はなべ底型が精いっぱいなのか。だからこそ、この体質改善の効果、持続力が大事なようである。