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「段ボール機械は専業新会社に」 2009-11-30(第1043号)

▼三菱重工が11月27日、印刷・紙工機械事業を明年7月1日、専業子会社を設立して統合一元化すると発表した。

▼わが国の段ボール産業は、メインの部分であるシート製造についてみれば、年間130億m2余りの生産量の70〜80%を三菱重工製コルゲータに依存している上に、製函面でも、全生産能力の半ば以上のシェアと推定される状況。

▼その三菱重工が、これまで、製造は本体の三原製作所、販売やメンテナンスは販社の三菱重工印刷紙工機械販売という二元体制だったから、「同じ会社」とは百も承知ながら、どこかそぐわぬ印象もあったようである。

▼三菱重工本体は、宇宙ロケットもジェット機も作れば、化学プラント、どでかい造船などなど、大きなものは何でも作る会社。つまり、余りにも巨大な事業が数あるなかで、特に紙工機械などは年間で2〜3百億円か、要は100億円単位の部門だから、段ボール業界からすると、小粒なるが故に、業界の思いとは別に、会社の中では継子扱いというか、要はあまり大事にされていないのではないかという心配が尽きなかったようでもある。

▼今度の専業新会社の設立の報は、そういう業界の懸念をまずは解消することになりそうである。もっとも、例えば化学プラントと段ボール機械とでは、作り方も、販売も何もかも違う。ということで、こんど三菱重工が始めた専門分野ごとの専業会社が、他の大会社の各部門にも広がりそうな予感がするようである。

▼さて、注目の10月度の段ボール生産速報が11億5,643万m2、前年比7・7%減と発表された。この数値だけをみると「第2四半期〜第3四半期と何も変わらんじゃないか」となるが、実際は暦効果で5ポイントほどの回復となっている。

▼要はカレンダー効果。稼働日数が1日少ないために、この差となる。