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「基盤はユーザーの全幅の信頼」 2009-12-15(第1044号)

平均単価平均単価

▼年末恒例の全段連「記者懇談会」が12月3日午後5時から飯田橋「ホテル・グランドパレス」で開催された。大坪理事長の開口一番は毎年「早いものでもう一年が」だが、まさにその通り、月日の経つのが早いことに驚かされる定例行事ともなっている。

▼世の中は、政府のデフレ宣言にも示される通り極めて不況色が濃い。一方で、中国は相変わらず8程度の高成長を続けているわけだが、新聞報道によると、世界的株高基調の中で、総選挙のあった8月末以降で、主要20カ国中、日本だけが唯一、株価がマイナスになっているようである。

▼昭和世代は60年以上の長い生年月日を持つが、そのうちの半分ほどは、日本が世界の先頭を突っ走る国という意識にどっぷり浸かって暮らしてきた。目立ち過ぎるから他の国のやっかみで、スキー競技など金・銀・銅のメダルを独占すると、身長にあわせてスキー板を短くさせられたり、銀行があまり勝ち続けるものだから「BIS規制」。漁業は100カイリ規制だし、自動車も、家電も、日本の産業界はなんの業種でも交渉・妥協の結果、漸く生存をゆるされるみたいな歩みを辿ってきた。

▼それでも、敗戦国だからまあ仕方がないかといった諦観めいたものも、これら昭和世代に共通だったように思われる。それと対比すると、中国の自由さはどうだろうかというのも驚きのひとつ。考えてみれば、中国は戦勝国。そういう視点での論説など、お目にかかることは少ないのだが。

▼それはさておき、3日の記者懇談会では、大坪理事長及び乾杯挨拶に立った西坊副理事長とも、段ボール業界が意識改革の成果として、今日の安定を勝ち得たことが強調して語られた。業界の安定は、要は価格の安定。

▼安定の基盤はユーザー産業から全幅の信頼を得ること。それもまず一番目は内側が収まってこそなのだろう。