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「器が変わって中身も変わった」 2010-01-15(第1046号)

▼「段ボール業界が変わった」ことについて、色んな証言が色んな角度から語られている。1月8日の関連三団体賀詞交歓会でのトーモク斉藤社長の乾杯挨拶が、その中の圧巻のようである。

▼最初のうちは「段ボールが頑張った」ことを何度も何度も繰り返すばかり。「西段工が」「中段工が」「東段工が頑張った」ことに続いて、「本日は製紙の方々、流通の方々、皆さん、たくさんお集まりですから、この際、私が敢えて強調しておきたいのは段ボールサイドが本当によく頑張ったということなんです」と言っておいて、さらに「たった一年頑張っただけではないんですよ。この何年間か、本当に、みんなから蹴とばされながら、どれだけ頑張ったか分からないということなんです」と畳み掛けて、「それで、今日は製紙業界のお偉い方々が皆さんお集まりですから、敢えて申し上げたいのは、本当にしつこいようですけれども、段ボールが頑張ったことです」とまで言うものだから、遂に満場こらえきれずに大爆笑という一幕となった。

▼「一木一草、みな理(ことわり)あり」で有名な明代の儒学者、王陽明の言葉を引用して「心が変われば人生が変わる」「人生が変われば業界も変わるんだろう」と、以前なら「まさか」と思われたに違いない段ボール業界の変身のさまを透析してみせた。

▼そして最後に、「変わったと言っても、すぐ心変わりにならないよう、ぜひ皆さんにお願いをしておきたいなと思っております」として、「君子は和して同ぜず」から、「われわれは君子ではありませんけれども、和して、しかも自分の信念はしっかり守ってやって行くということでしょう」と結んだ。しばし、拍手が鳴り止まなかった。

▼日本の段ボール産業はアメリカと同様、完全な成熟産業に変わってしまった。器が変わって、中身も本当に変わった。