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「中国の古紙輸入拡大、更に続く」 2010-01-30(第1047号)

▼中国の勢いが止まらない。09年11月の中国の紙・板紙生産量は872万tと前年比28.8%増。同時に判明した日本の12月の紙・板紙生産量が226万6千tで、15カ月ぶりのプラスということだから、中国の生産量は既に日本の4倍ほどに達した計算である。

▼それに5カ月前の6月に853万tと前月を50万tも上回る最高生産記録を更新したばかり。その記録を更に20万tも上回る生産量だから、この先一体どういう数字が出てくるのか、まるで見当もつかないことになる。

▼6月の最高記録の時点では、日本からの古紙輸出量が45万8千tと、前年比で87.8%も増加して関係者のどぎもを抜いた。それに比べると、11月の日本からの古紙輸出量は約30万tとおとなしいが、前年11月はリーマン・ショックで、さすがの中国も「もはやこれまでか」といった情報が世界中を駆けめぐった時期だから、その落ち込んだ古紙輸出数量に対しては40.2%増と、やはりすごい数字になっている。

▼紙・板紙生産量の急拡大につれて、輸出量も急速に伸長している。ただし目下は、洋紙はコート紙、板紙は塗工白板紙が中心で、その一方、コート紙も、塗工白板紙も、輸入量の方が輸出量を何倍も上回っている不思議な状況となっている。

▼この生産能力急増にともなう輸出の増加が、いつ段ボール原紙に向かってくるかが注目されるが、11月にはクラフトライナー輸出1,265t、ジュート947tに対し、輸入が合計4万七千t、1月からの累計では中芯も合わせると合計88万5千tという輸入超大国となっている。

▼つまり、生産の急拡大にもかかわらず、内需がそれ以上のペースで拡大中だから、特に段ボール原紙の場合、輸出に回せる玉がここ当分出てこない一方で、古紙原料の輸入拡大は更に続くということになりそうである。