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「嵐の時代をくぐり抜けて来た」 2010-02-15(第1048号)

▼毎年、この季節になると、段ボール産業および製紙産業トップのレンゴー及び王子製紙の連結決算が発表される。そして、それぞれ第3四半期までの4分の3の期間の業績だから、ほぼその年度のメリハリがつくという事情になっている。

▼今期は王子製紙が「2ケタ減収ながら大増益」ということであった。売上高は13%の減収だが、経常利益は84%もの増益である。一方、レンゴーは1.1%減収と微減で済んだ上に、経常利益は136%の記録的な大増益で、売上高では王子の4割ほどなのに、経常利益は王子の6割という好調さとなっている。

▼この両社の決算状況をみれば「段ボール業界」全般の収益状況もおおよその見当がつくということになっている。両社とも抜群の体力を持つ会社だから、もちろん段ボール会社がみんな前年同期に比べて80%とか130%増益という意味ではないが、少なくとも2、3年前までの赤字状態からは大きく浮上を果たしていることが確認されるということである。

▼ではこれまでの経緯はどうだったか。本紙は毎年この時期に両社の決算状況を報じてきている。難しい解析は別にして、見出しだけでも、経過を眺めてみたい。平成21年3月期第3四半期決算では、レンゴーは5.8%増収、経常利益9.9%増益、王子製紙は1.2%増収、経常利益20.1%減益。タイトルも「需要減で大幅減益、来期マシン数台停止」と厳しい環境を伝えている。

▼平成20年3月期の第3四半期決算は本紙には記述がない。というより、段ボール原紙と段ボール製品値上げの記事で埋め尽くされていて、4月末の本決算発表で終わっている。王子製紙は「4.2%増収、経常利益40.6%の大幅減益」、レンゴーは「2期連続大幅減益。来期は増収、大幅増益予想」だった。嵐の時代を通り抜けてきた。