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平成21年の結果を振り返って 2010-03-15(第1050号)

▼リーマン・ブラザーズが破綻に追い込まれたとき、日本にとっては「対岸の火事」と思われた。いかにも胡散臭い金融工学が破綻したのだから、「それみたことか」が誰の頭にも浮かんだイメージだったに違いない。

▼だが、それが世界の金融市場を破綻に追い込み、地球上をぐるっと一周する間に、自動車産業や電機.機械産業や、あらゆる製造業にまで需要収縮の輪を広げ、失業者を量産し、消費を更に沈み込ませ、われわれの身近な紙パルプ産業でさえ過去2年間で500万tもの需要喪失という結果が目の前で起こってみると、世界がにわかに狭くなったというのか、以前の対岸の火事が、いまや常にわが家の目の前の火事に変わってしまう恐ろしさに取って代わられたようにも思われる。

▼そういう中で、平成21年の1年間の締めくくりとしての段ボール統計がまとまった。その結果、いままで見たことのない数字が現れた。電機・機械は14%のマイナス。もちろん、いずれ復元してくるのだけれども、かつて見たことのない数字に驚かされたのが、平成21年という年であった。

▼逆の意味で驚かされたのが「加工食品」。これだけ不景気風が吹き荒れているというのに、加工食品は年間を通じて0.2%増と、「増加」だった。人間の胃袋というのか、食うもの、飲むものまでは、さすがの不景気風もままにならない、ということのようである。

▼この加工食品と青果物とその他の食料品(肉や卵、海産物)の需要を合算すると、段ボール需要全体の58.3%になる。景気に影響されにくい、つまり生きるためにどうしても必要な食料の割合が6割ほどを占めていることが、段ボール産業の守護神になっている。

▼それと、何より特筆されるのが価格。平成21年の総平均単価は69円12銭と、前年比で1円82銭、2.7%の上昇だった。