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「紙は20%増で元の水面に戻る」 2010-03-30(第1051号)

▼平成19年の紙および板紙の合計生産量3,126万5千tが翌20年9月に突発したリーマン・ショックで3,062万7千tに64万tほど減少したとき、その次に起こることは誰も予想できなかったに違いない。なんと、平成21年の紙・板紙合計生産量は、2,626万7千tまで落ち込んでしまった。

▼正確には499万8千t減だが、パーセンテージで16%減少というと、そう大したことでも無さそうに思われるけれど、数量で500万t減と聞くと、それこそ大変な事態になったと、改めて思われたことであった。

▼しかし、幸いなことに紙も板紙も人間が生きている限り無しでは済まされない物資。だから、人間がみなこの世からいなくなってしまえば別だけれど、不景気でも、だからといって人がみな消えてしまうわけでもない。ということで、少し時間が経つと、元に戻るアクションが始まるということになる。

▼ただ、数字が出てみないことには心配がいつまでも続くことだろう。ということで、経済産業省が3月30日発表した2月の紙パルプ関連各品種の速報値が、この産業界の各層の人々にほっと胸をなで下ろす効果を及ぼしたことは疑いないと思われる。16%の減少分は、減少した方から計算すると16%ではなく19%増が必要。要は20%増加というか、それが回復したところで、やっと水面上ということになる。

▼段ボールの場合は、平成19年の約140億m2から平成21年の126億m2へとちょうど10%の減少で済んでいる。しかし、これも減ったところから上を見上げると、11%の増加で水面上ということになる。経済の歩みの、のろさを考えると、さてどうなるのだろうか。

▼以前の段ボール業界だと3年で何とか片付いたはずだが、最近は「増えない」という人の方が多くなっていることだし。