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古紙輸出の最近動向 2010-04-30(第1053号)

古紙輸出古紙輸出

財務省が4月28日発表した平成22年3月の貿易統計(確報)によれば、同月の古紙輸出量は別表の通り、合計46万8,148tで、うち中国向けが38万5,123tと、全体の82.3%を占めていることが明らかにされた。

財務省の貿易統計における古紙の種類別分類は、(1)さらしてないクラフト紙またはクラフト板紙及びコルゲート加工した紙または板紙(段古紙と略称)、(2)その他の紙または板紙(主としてさらした化学パルプから製造したものに限るものとし、全体を着色したものを除く=雑板)、(3)(主として機械パルプから製造した紙または板紙)のうちの新聞古紙、(4)その他のもの=主に雑誌など、(5)その他のもの(区分していない古紙を含む)の5項目となっている。

日本からの古紙の輸出については、2000年代前半ごろから中国向けが毎年コンスタントに300万tを越える水準に達したことにより、古紙全体の合計輸出量では年間400万t近い水準に達し、やがては400万tを越えるとの観測が持たれていたが、2009年に前年比で一挙に40%も増加して149万tに達したことにより、この予想がそのまま実現することとなった。

この背景も、やはり中国向けの急拡大によるもの。品目別にみると、段ボール古紙は08年の125万tから09年に71万8千t増加の196万8千tとなったのを始め、新聞古紙が22万8千t増、雑誌が20万8千t増、その他雑が10万t増というように、全銘柄で万遍なく増加して、このトータルで126万6千t増加し、うち段ボール古紙の増加割合が約60%という状況になっている。

但し、平成22年1〜3月の場合は、09年のような勢いは、まだ見られていない。というよりむしろ減少ぎみの推移で、段ボール古紙は13%減、その他の紙または板紙が23%減、新聞古紙が30%減、雑誌が8%減、その他の雑が3.8%増となっている。

ただ、これには季節的な要因、つまり2月を中心とする旧正月休暇(春節)の時期に重なっていることが大きく影響していると見られ、4〜6月期の推移が改めて注目されることになるだろう。