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2月は電機・機械が20%増加 2010-04-30(第1053号)

平成22年2月の段ボール生産が9億7,673万1千m2、前年同月比5.9%の増加と発表された。これを加えた1〜2月の累計では18億6,832万m2、前年同期比5.2%の増加となった。リーマン・ショック以前の平成20年1〜2月の累計生産量が20億1,968万7千m2だから、前々年比ではまだ7.5%ほど下回っているが、21年に12%も落ち込んだ分の40数%を回復、かなりV字型に近い回復軌道とも言える状況となっている。つづく3月の生産速報は11億947万8千m2、前年比8.9%の増加となった。

この回復を大きく支えたのが電機・機械の復調。段ボールの場合、最終需要分野は10項目に分類されているが、量的に多い順に言えば、全体のほぼ40%を占める断然第1位の加工食品は別格として、第2位が紙製品ほかの「その他」、第3位が青果物、第4位が電機・機械の順となっている。

そして、電機・機械の需要は高額な製品の包装・輸送用だけに、数量以上に金額的に極めてウェイトの高い分野で、それがリーマン・ショック以来、激甚な落ち込みに見舞われていただけに段ボール産業にとっても最大の打撃となっていたが、その電機・機械が1月に前年比14・1%増、2月20・6%増と、正にV字型の回復、かつ3月以降も更に顕著な回復が見込まれる状況で、今後に一層の期待が持たれる情勢となってきている。

22年1〜2月の電機・機械向けの累計出荷量は1億1,749万3千m2、これが前々年1〜2月累計では1億3,363万2千m2だったから、まだ12%ほど及ばないが、最近の電機・機械関係(電器・機械・自動車)の、特に輸出を中心とする需要の回復ぶりが盛んに伝えられるところから、当初予想以上に早く水面上に躍り出る流れとなっていると見られ、その段ボール需要面についても、一転、日増しに明るい展望が開けつつあると見られる。

最大需要の加工食品は、平成21年も年間を通じては前年比0.2%増と、僅かながらもプラスだったほか、22年1〜2月は1.8%の増加。もちろん、景気に影響されないはずはないのだが、それでもマイナスにはならないという意味で、今後とも段ボール産業の大黒柱として、屋台骨を支え続けて行くことは間違いないだろう。

また、今年春の天候異変で、野菜の成育遅れとそれにともなう小売価格の高騰が大きな話題を呼んでいるが、1〜2月の数値はむしろ天候が順調だった時期の状況。そして、青果物の1〜2月累計が7.9%増となっているが、これは前年1〜2月が2ケタのマイナスだったことによる反動現象。とはいえ、加工食品と同様、景気だけの要因で大きく変動することがないことを改めて示しているようである。

それと、景気回復期に特有のシート出荷の復調が浮かんできている。つまり、景気下降期にはボックスメーカー向けのシート出荷はシートメーカーの自家消費(箱の一貫生産)よりも大きく縮小するが、回復期には逆に自家消費以上にシート出荷が拡大するということで、22年1〜2月の累計では、次工程投入(自家消費)の4.2%増に対し、シート出荷は6.4%増となって、この説を今度も裏付ける結果となっている。

目下は、21年前半の大幅マイナスからの反動増の段階。地域的には最も大幅マイナスだった中部の復調が顕著で、全国平均が4%台の増加に対し、中部は倍のほぼ10%増となっている。