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「原紙の国内生産、輸入量の100倍」 2010-04-30(第1053号)

▼主に韓国及び台湾からのテストライナー及び古紙系中芯の輸入量は、平成18年の場合で7万5千tだった。そのうち半分の3万9千tがライナー、3万6千tが中芯ということで、月平均に均すと、それぞれ2〜3千tのペースだった。

▼平成19年になると、これが5万8千tに減少、それぞれ月2千tペースぐらいまで縮小した。そして、平成20年になると、テストライナーが1万6千t、中芯が1万8千t、合計3万4千tまで減少した。この期間、日本国内は段ボール値上げの真っ最中。箱の値段でどう採算を合わせるかに熱中して、結局、安価な紙の輸入は2年前の半分に減ったことになる。

▼しかし、段ボール値上げもいつかは終わる。平成20年10月までに一段落して、21年4月に半値戻しを実行すると、そのあとは、もう一度安い紙を探してみようかとなっても不思議ではない。ということなのか、平成21年には、年間を通してみると、韓国・台湾のライナー・中芯が合計8万7千tへと急拡大した。

▼3年前の平成18年の輸入量と比べると1万2千t、つまり月千tの増加に過ぎないが、減りに減った前年と比べると2倍以上だから、メーカーも気にするし、業界の至るところで、持ちきりの話題ともなった。

▼ともあれ、国境の障壁が何もかもなくなって、物が自由に出たり、入ったりする時代。一方で、09年の日本の段原紙生産量は、不景気で前年比11%も減少したとはいえ合計821万t、輸入量の100倍もある。要するに、リーマン・ショックのお陰で需要が縮小したと思い込んでいた分、実は算術計算で言うと、うち1割ほどが、輸入にスライドしただけのことだったのかも知れない。

▼そうこうするうちに景気回復がどうやら見え始めてきた。3月速報8.9%増、段原紙は16%増と、様変わりの情勢に。