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現在の瞬間風速は4〜5%に

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▼平成22年3月の段ボール生産が前年比9・9%増へと上方修正され、続く4月の速報が一一億七、五三〇万五千m2、前年比4・4%増と発表された。一見すると、3月から4月にかけて回復が停滞した印象だが、実際はカレンダー効果によるもの。つまり、前年3月は土日休日を除く実稼働日数が21日だったのに対して、今年3月は22と1日多い。単純に22を21で割ると一・〇四七となるが、それくらいのカレンダー効果があって当然ということになる。

▼ということで、3月の実績値を一・〇四七で割って、出た値一〇億六、九〇〇万m2を前年の実績値で割ると1・05、つまり9・9%増ではなくて5%増となる。4月の速報値が確報でどう修正されるかにもよるが、4月の実稼働日数は同じ21日だから、大体、この年度替わりの時期の瞬間風速は4〜5%の間ぐらいと言えそうである。

▼段ボール事業は、基本的には数の商売。コルゲータを分速何メートルで走らせるか、製函機で分速何枚作るかで収益が大きく変わる。昔々、ある高名な経営者に訊ねたところ、「1〜3月の不需要期は赤字が当たり前。その分を需要期に稼いで埋めるのが段ボール経営なんだ」と。その頃の業界がまさに過当競争の乱戦状態だったからということばかりではなくて、いまも単価のごく安価な製品だから、数をこなして収益をまかなうという基本のところは何も変わっていないはずである。

▼ということで、いまは価格が安定しているからなおさら需要期が楽しみということになる。景気が底から這い上がって1年ほど。現在の4〜5%の風速でも、前年と業界の景色が大きく変わってくるように思える。

▼ところで、昨年、増え続けたアジア系段原紙の輸入が最近2〜3カ月、急に減少傾向に転じてきている。何が原因なのだろうか。